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by chirimendonnya
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『トラベリングパンツ』アン・ブラッシェアーズ    理論社YAシリーズ

洋販が出しているおすすめ洋書の冊子で紹介されていて、興味を持った本です。で、英語でトライする前にまず、翻訳版で下調べしようと思い、図書館で借りてきました。

あらすじ:
ワシントンに住む16歳の女の子4人の一夏の物語。大きなお尻を気にするちょっと心配性のカルメン、美人だけど不器用なレーナ、やせっぽちではすっぱなティビー、スポーツが得意で積極的なブリジットの4人は赤ちゃん時代からの友達。カルメンが古着屋で適当に買ったジーンズが、誰がはいてもフィットする不思議なものだとわかる。「これはもしかしてラッキー・アイテムでは?」と思った4人は、離ればなれになる夏休みの間、一人が1週間手元に置き、期限が切れたら次の人に回すことに決めた。さて、4人の夏休みはどうなるかな?

良くも悪くも少女漫画みたいな話です。ティーンの女の子特有の恋や悩みが生き生きと描かれています。でも、途中までの展開がだるかったので、最初読むのをやめようかと思いました。ブリジット以外の3人にあまり共感できないというか、やっぱりアメリカと日本では結構違うなと思ったのも理由の一つです。それと彼女たちよりちょっと年上というのもあるかもしれません。青臭いな、というのが途中までの感想です。

それでも、読みやすい本なので我慢して読んでいると段々面白くなってきました。このままで終わるの?と、どきどきしてきました。最後の方はほろ苦かったり、せつなかったり、なかなか見所満載です。4人が4人、自分の思い通りに行ったわけではないけど、一人一人が自分で何かを見つける様子にじーんとしました。自分の心と折り合いをつける子、殻を一つ破った子、偶然の出会いから大きなものを得た子、乗り越えられなかった壁にがっくり来た子。一人一人が自分なりに何かを得、一つ成長します。そして、最後は友達っていいなあと。最後まで読んでみて良かったです。

内容とはちょっと離れるけど、欧米では両親が離婚した子供が、親の再婚相手の家族と折り合いをつける、というテーマが結構ポピュラーです。この本でもそういう問題を抱える子が出てきます。日本ではまだあまり見かけないけど、たとえ分かれても自分の愛する父親・母親が他の人と、いうのは確かに複雑な気分でしょう。前に「向こうの人は個人主義だから、離婚した親が再婚したいといったら、子供もすぐ祝福する」と聞いたけど、やはり心に折り合いをつけるというのは、国や考え方を問わず、難しいと思いました。
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by chirimendonnya | 2005-01-12 09:46 | ヤングアダルト