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by chirimendonnya
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『ハーメルンの笛吹きを追え!』ビル・リチャードソン  白水社

あらすじ:
『ハーメルンの笛吹き』の後日談。実は全ての子供がいなくなったわけではなく、二人の子供が町には残されていた。そのうちの一人、11歳の誕生日に聴力を失った少女ペネロピーが不思議な力を使って子供達の救出に向かう。

話は101歳になったペネロピーの現在と11歳の時の回想が交互に語られる形で進行します。現在の話、回想の中での冒険それぞれが最後にきっちりと決着します。

11歳の時の冒険は、いかにもおとぎ話という感じで夢があります。童話の後日談としては、なかなか素敵です。一緒に旅する猫、竜なども個性豊かで楽しく読めました。ただ、自分がこれまで笛吹男に持っていたイメージとこの話での笛吹男は大分イメージが違ってちょっとショックでした。

現在のペネロピーは、ちょっと偏屈だけど有意義に年を重ねてきた人の深みがあり、なかなか素敵なおばあさんです。自分の年齢について語る部分はいちいち説得力があります。でも、最後については、ちょっと不満を感じました。誰でも自分の果たすべき役割があり、ものによっては人を変え連綿と受け継がれていくというのはわかるんだけど、彼女が自分の跡継ぎにしたことはなんだかエゴを感じてしまい、ちょっと納得できません。あまりにいきなりの展開に感じたので、もうちょっと納得できる何かが欲しかったです。
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by chirimendonnya | 2005-02-06 11:42 | ファンタジー