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by chirimendonnya
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『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』ジェフリー・ユージェニデス   早川書房

映画『ヴァージン・スイサイズ』の原作です。

あらすじ:
同世代の少年みんながあこがれたリスボン家の五人姉妹。彼女たちはヘビトンボの季節に次々と自殺してしまった。中年男性の回想という形で振り返る彼女たちの死。

五人姉妹の死が持つ暗黒神話のような底知れなさ、最初に自殺した末娘の死から残りの4人が自殺するまでの閉塞感が幻想的に書かれた小説。後から色々検証してみても結局は何もつかめずじまいで、周囲の人には謎のままです。自殺の理由は何となくはわかるけど、言葉での表現は難しいと言ったところでしょうか。

暗黒神話のような感じは味わうことができたけど、自分とは終始相性の悪い本だと思って読んでいました。まず、冒頭の姉妹の家に忍び込んだ少年のしたことに不快感を持ちました。あこがれの姉妹の家に忍び込むという行動は理解できますが、あちこちあさり、話題にしてはならないことまでしゃべるのは理解不能です。女性ならではの生理現象に神秘性を感じていたようですが、気分が悪くなりました。それにも増してつらかったのは五人姉妹が全く魅力的に見えなかったことです。現実感のなさと不潔さが受け付けませんでした。映画はまだ見ていませんが、見ていたらまた違う印象を持ったかもしれません。
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by chirimendonnya | 2005-02-08 08:56 | 小説