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by chirimendonnya
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『オペラ座の怪人』(2)

今日はこの映画を見ての細かい感想です。かなり長くなってしまいました。

欠点は多少あるものの上映時間2時間半はあっという間に過ぎました。内容はミュージカルほぼそのままですが、映画ならではの豪華なセットとクリスティーヌ役のエミー・ロッサムの歌声は魅力的です。ロッサムは歌唱力・歌声ともに素晴らしく、撮影当時16歳だったとは思えません。普通は単なる引き立て役のカルロッタ(ミニー・ドライバー)がチャーミングだったのもよかったです。一座のプリマだというのが納得できる魅力があったし、わざわざ吹き替えを使った歌声も素敵でした。それ以外のキャストは全員自分で歌っていて、ほとんどの人は美しい歌声を聞かせています。・・・ファントム役のジェラルド・バトラー以外は。

この映画のようにミュージカル俳優をずらりとそろえた映画だと、歌唱力不足が目立ちます。あと、これは本当に個人的な感想なんですけど、声がいやです。だみ声でイメージぶちこわし。ファントム役は圧倒的な歌唱力とハリのある美声を期待していたので、残念です。あと、怪人の顔が小綺麗な感じで不気味さが足りませんでした。不気味なのに魔力というか魅力というかでついて行ってしまうというのが、この話のポイントなので、あの程度では話に説得力が出ません。演技は悪くないのでミスキャストとまでは思いませんが、メイクか照明を何とかして凄みを出して欲しかったです。それと、怪人のクリスティーヌへの愛はプラトニックだったのでは?肉欲をはっきり口にする怪人には嫌悪感を持ちました。

色々な要素が合わさって正気に戻る瞬間がかなりあり、そのたびに寂しい気持ちになりました。話自体に難があるのは承知していましたが、ファントム像と脚本をもう少し練り込んで、考えさせる隙を与えないで欲しかったです。映画のために付け加えられたエピソードも不要に思いました。でも、ラウルの出番が多かったのはよかったです。ラウルがクリスティーヌに選ばれたことに今回初めて納得できました。

欠点ばかり書いてしまいましたが、最初にも書いたとおり、豪華なセットと出演者の大部分には満足しています。1919年から一気に過去へとなだれこむ冒頭と特に華やかなマスカレードのシーンは、一見の価値があります。マスカレードはまさに眼福。丁度だれかかっていた時間帯に出てきたので、よけいにインパクトがありました。なにより、多少の欠点をカバーする何かがあります。もう一度みたい?と聞かれたら、見たいと答えます。
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by chirimendonnya | 2005-02-14 09:03 | 映画