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by chirimendonnya
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『鏡のなかの迷宮』水の女王 カイ・マイヤー  あすなろ書房

ベネチアを舞台にしたファンタジーの開幕です。

あらすじ:
舞台はベネチア。水の女王のご加護のもとで繁栄していたが、最近はエジプト軍の侵攻に悩まされている。孤児院育ちの少女メルレは、同じような生い立ちで目の見えない少女ジュニパと一緒に鏡職人アーチンボルトのところで働くことになった。着いてすぐ、ジュニパはアーチンボルトによって眼球のあった場所に不思議な鏡を埋め込まれ、目が見えるようになる。あまりに奇異な外観に喜びつつも戸惑うメルレ。二人はそのうち否応なく混乱に巻き込まれることになるが・・・。

三部作の第1作目。実は、以前読んでいたのですが、ずいぶん間隔を置いて2作目の『~光る石』を読んだら、訳がわからなかったので再読です。○部作と銘打ったものは、1冊ずつ読んでも不都合のないものとあるものとありますが、これは間違いなく不都合のある方に入ります。記憶力抜群という人以外は、一気読みした方がよいでしょう。

ベネチアを舞台にしているといっても、実際の世界とはほとんど関わりがない架空の世界で展開されます。ベネチアという町はファンタジー作家のイマジネーションがわく都市らしく、これ以外にもいくつかの作品で舞台となっています。確かに、船で移動する都市は他にそうそうないし、とてもロマンチックな町ではあります。

最近のファンタジーの中では、落ち着いたじっくりした展開。かなり奇想天外な設定と展開にもかかわらず、地に足が着いた描写と進行で読者を引き込みます。数々の謎、友情、淡い恋など色々な要素が詰まっていて上々の幕開けです。
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by chirimendonnya | 2005-02-27 16:29 | ファンタジー