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by chirimendonnya
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アバウト・ア・ボーイ

あらすじ:
38歳独身の男性ウィルは、父親の印税で悠々自適の生活。働きもしないのに高級車を乗り回し、ガールフレンドとの交際はもって2ヶ月。何事にも責任を持つのが大嫌いで、その態度には妹夫婦もあきれ果てている。そんなある日、マーカスという少年と出会う。勝手に家に押しかけてくるマーカスを最初はうっとうしがっていたウィルだが、二人の間に徐々に奇妙な友情が育ってきた。初めて、他人のことを考え始めるウィル。果たして無責任ライフに終止符は打たれるのか?

主演は、とぼけたダメ男を演じたら世界一のヒュー・グラント。マーカス君はとにかく色白のニコラス・ホルト君。その他に、トニ・コレット、レイチェル・ワイズが出演しています。

ニコラス君は3000人の中から、オーディションで選ばれたそうです。その模様をヒュー・グラントが冗談めかして語っていました。
「オーディションは何ともいえない雰囲気だったよ。何しろ、”ハリー・ポッター”のオーディションに落ちた子達がみんな押しかけてきたからね。」

見る前はもっとヒュー・グラントの恋模様が中心なのかと思っていたら、全然違いました。予想以上に二人の交流が多く、いかにヒュー・グラント演じるウィルが今まで避けて来た部分に踏み出すかが丁寧に描かれています。話の最初では無責任無気力だったのに、結末では責任感と使命感に燃えているというようなことは起こらないけど、最後は何かを予感させる内容になっています。

ウィルの無責任ぶりはひどいモンで、せっかく妹に「娘の名付け親になって」と頼まれたのに、「いや、僕はふさわしくない。大きくなったら良くないところに連れ出したり、・・・してしまうだろうし」と、とんでもないことを口走る始末。この言葉を聞いた後の妹夫婦の表情は忘れられません。ヒュー・グラントだからいいけど、他の人だったらとんでもなくひどい男に見えたと思います。

かたや、押しかけ少年、マーカス君。家でも家庭でもすごく悲惨な状況にあるのに、堂々としていて何だか感心してしまいました。特にウィルには超強気でターミネーターの名ぜりふ「I'll be back.」であわてさせています。

前半は二人の漫才風のやりとりが楽しいです。マーカスのつっこみはなかなか冴えています。環境ゆえに年の割に大人のマーカスと逆に子供のウィルという組み合わせで、友達みたいだけど、時に親子になるという関係が良い感じに見えました。やりとりを通じて、子供だからといって適当にあしらわず、ちゃんと話を聞いてやれるというウィルの長所も見えてきます。

後半はちょっと重い展開。でも、湿っぽくならないのは二人のキャラクターのせいでしょうか。あんなにめんどくさがりのウィルが自分で行動を起こすところに、彼の成長を感じました。ものすごいドラマがあるわけではないけど、最後は心暖まりました。大当たりの一本でした。
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by chirimendonnya | 2005-03-12 21:12 | 映画