コメント、トラックバックについては承認制を取らせていただきます。


by chirimendonnya
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

Shall We Dance?

あらすじ:
遺言作成専門の弁護士ジョンは社会的にも成功し、家庭もまあ円満。しかし、生来の生真面目さから来る”つまらない”部分を妻から面と向かって指摘されるなど、夫婦関係は完全に倦怠期の上、思春期の子供達はやりたい放題とちょっとうんざりしている。そんなある日、通勤電車の窓から外を眺める美女の姿が。彼女のいる窓の下にはダンススクールの派手な看板。最初は躊躇していたジョンだが、あまりに彼女が気になり、つい途中下車してしまった上にうっかり体験レッスンまで受講。なりゆきでダンスを習う羽目になってしまった。動機が不純で最初は気乗りしなかったジョンだが、次第にダンスの楽しさに目覚め、自宅や職場でも密かにレッスンに励む。競技会出場まで決まってしまい、自然帰宅時間も遅めに。そんな彼の姿に妻と娘は不安を募らせていくが・・・。


リメイク版の噂を聞いたときはまさか本当に作られるのか疑問だったこの作品。キャストを聞いてからは不安倍増だったこの作品。なのに、「かなりオリジナルに忠実に作られていて、オリジナルが好きだったなら多分気に入る」と聞いた途端行く気になってしまうんだから、現金なもんです。

確かに下世話な部分は強いものの想像以上に忠実に作られています。周防正行監督がアメリカ公開までのあれこれを書いたエッセイ「『Shall We ダンス?』アメリカに行く」では、”アメリカ人から見て主人公の行動は理解しづらい”、”受けが良かったのは竹中直人が演じていた青木”等という記述があったので、かえって意外に思ったくらいでした。青木に相当する役の出番は少なめで、中心はあくまで主人公。かっこよすぎる、と思っていたリチャード・ギアも、生真面目な役柄設定のせいか結構役にあっていると思いました。ダンスの先生を演じたジェニファー・ロペスは普段のイメージからもっと親しみが持てる感じになるのかと予想していましたが、こちらもオリジナル通りのつんとした感じに。ラテンダンスの部分の濃さ、ダンスへの情熱を見せるシーンでの熱さは彼女の個性でしょうか。

無理を感じたのは、ダンスをやっているのを隠す理由と主人公の妻。社交ダンスをやっている人はよほどの物好きという日本と違い、あちらではダンスをする機会が多いというのは知っていたので、ダンスをしていることを隠す理由が、そう思われたら屈辱的には違いないけど、思う人いるのか?という無茶な理由づけでした。ジャンルを問わないなら、ダンスは日本の何倍も広がっているわけで苦労の後がうかがえます。

主人公の妻は、感情の流れが個人的に納得できず出てくるとしらけました。なのに、登場場面がかなり多く、困りました。妻の発想と行動に納得できなかったので、公開前から話題になっていたあるシーンも「だから?」という感じです。そこだけではなく妻登場シーンのほとんどが、映画から浮いているように思いました。ユニークな登場人物ばかりなんだから、やっぱりダンス教室場面中心の方が良かったです。

ずうずうしいオバサンダンサー(ルックスとスタイルはオリジナルよりいいけど、性格が超キツイ、オリジナルは渡辺えり子)、情熱的すぎるラテンダンサー(実ははげている、竹中直人)、思いを寄せる女性に告白するためにダンスを始めた愛すべき太っちょさん、女にもてるのが目的の軽い彼、と楽しいキャラクターがそろっています。ラテンダンサーの人は、ヅラをかぶれば普通にかっこいいし、そんなにあくが強い役者じゃないのに、ダンスシーンになると、情熱的すぎるのがすごいと思いました。パートナーとセットで濃すぎ。もう、笑えます。

濃すぎカップル登場場面の他も、笑いを誘う場面がいくつもあり、そのたびに劇場内から笑いが起こりました。ラストもこれ以上ないハッピーエンド。見終わってすごくさっぱりした楽しい気分になりました。そして、ちょっとダンスをしたくなりました。

私が行った劇場では等身大(たぶん)のリチャード・ギアの楽しいパネルがお出迎え。あったら是非近くで目線を下にして見てください。
[PR]
by chirimendonnya | 2005-04-29 20:19 | 映画