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by chirimendonnya
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『ぼくの不思議なダドリーおじさん』バリー・ユアグロー   白水社

あらすじ:
11歳のダンカンの家に”自称”有名作家のダドリーおじさんがやってきた。肩書きだけでなく、本人のキャラクター、所持品、行動の全てが怪しげ。常識人の両親はそんなおじさんにうんざりしているようだが、ダンカン少年は多少バカにしつつも結構好きだ。
待ちに待った夏休み、事情があって両親は出かけ家にはおじさんと二人きり。楽しい?日々が始まった。


ちょっとシニカルだけど年相応の元気な少年といかにも山師の怪しく楽しいおじさんとの一夏の物語。おじさんの微妙な魔術の腕のせいで起こる出来事が徹底的に馬鹿馬鹿しく、ついつい止まらなくなってしまいました。アップテンポではないところが、また穏やかな雰囲気を作っています。話の終わりでは、おじさんは変わらないけどダンカンはほんの少し成長します。その「ほんの少しの成長ぶり」とダンカンの発想が、話全体のかっとびぶりの割に現実的で爽やかな感じでした。

おじさんは実際に同居していたら非常に迷惑と思われますが、のんきな性格は割と好きです。第一、たいしたことはやっていないのでそんなに人に迷惑をかけるわけでもないし、唯一面倒をかけられるダンカンも結構楽しんでいるので、現実的な危機感はゼロです。人に迷惑かけまくりだったり、妙な現実感があると個人的に本来とは違う方向でどきどきし、純粋に楽しめないんです。その点、奇想天外で罪のないおじさんの魔法は気軽に楽しめました。結構薄いし、まったりしているので、息抜きに適した一作だと思います。
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by chirimendonnya | 2005-06-11 15:37 | ファンタジー