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by chirimendonnya
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『最後の晩餐の作り方』ジョン・ランチェスター 新潮クレストブックス

あらすじ:
饒舌な男は語り始めた。数々の料理をめぐる蘊蓄や家族のこと。フランスかぶれの気取ったイギリス人の独白はとりとめもなく続く。延々と続く話の中で、時に彼は意外な素顔を見せるが・・・。

料理を中心とする色々な蘊蓄は本当かどうかは別としてとても面白かったです。でも、語り手が著しく謙虚さが欠けた気取った性格なので、読んでいてちょっと疲れました。蘊蓄の中で時々ぎょっとするようなことが語られるので、結構注意力と集中力がいります。その内に、気取ってるだけではなく、この人とんでもないぞ、ということになってくるのですが・・・。

主人公は自分大好き人間なので、家族、特に兄に関しては非常に自分に都合のいいように話しています。兄については何しろ作中で「愚兄」呼ばわりしているし。この兄弟はかなり性格が違っていたようで、兄の方はかなり豪快な性格だったようです。そのせいか、さんざんバカにしながらも所々コンプレックスが見え隠れしているのは気のせいでしょうか。

一人称である意味淡々と進んでいく中で積み重ねられる意外な事実にもびっくりさせられますが、さらに最後には驚愕のオチが待っています。
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by chirimendonnya | 2005-09-10 19:48 | 小説