コメント、トラックバックについては承認制を取らせていただきます。


by chirimendonnya
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

『五線譜のラブレター』

作曲家コール・ポーターの伝記映画です。ミュージカルを中心として活躍した人なので、ミュージカル仕立てになっていて、作中にも彼の曲がたくさん出てきます。先にサントラをレンタルしてきたのですが、あまりにも良くて即DVDをレンタルしてきてしまいました。ミュージカルやジャズが好きな人なら結構はまると思います。歌ってるのは主演のケビン・クラインはもちろん、エルビス・コステロやシェリル・クロウで豪華です。ライナーノーツが非常に丁寧で読んでいるとすごく映画の方が見たくなりました。

ミュージカル仕立てといっても、年取ったコール・ポーターと謎の男ゲイブがポーターの伝記映画?を見ながら進んでいきます。コールが画面を見ながら時々文句を言ったりするのが面白いです。「ミュージカルはいきなり歌い出すからいやだ」という非難をかわすせいか、歌が始まるときはそれなりの前ぶりがあって始まるというのが、珍しいと思いました。

サントラで普通の歌手が歌っている曲が思わぬところで出てきて、しかもどの歌手も(特にウエディングシンガーで出ていたロビー・ウィリアムズと船内の歌手役のエルビス・コステロ)とてもご機嫌に歌っているのが印象的でした。これだけでもわざわざ見た甲斐がありました。

映画の方はコール・ポーターがパリ滞在中に”社交界の花”といわれた美しい未亡人リンダと出会うところから始まります。最初は幸せな暮らしを送りますが、本来ゲイだったコールの男漁りがエスカレートしたり、仕事が忙しくなったりするにつれ、二人は次第にすれ違うようになりました。ゲイであることは承知で結婚したリンダですが、あまりの享楽的な生活に次第に苛立ちを募らせていきます。再び、二人の心を一つにする事件が起こりますが、時すでに遅し。残された時間は余りに少なくて。

心の葛藤や名曲の誕生の過程をじっくり描くよりもきれいさ、楽しさを優先させているので、そういうのを求めている人には物足りないかも。私は年老いたコールが時々けちをつけるのも含めて、この映画をとても楽しめました。二人の心が一度離れそうになり、その後不幸の事故をきっかけにもういちど寄り添うようになってからの部分が特に好きです。すごく二人の絆の強さや暖かさを感じました。難をいえば、最後もう少しすぱっと終わって欲しかったです。「そんなのありかい」という苦情が多少来ても、最後明るく終わるのがすごくこの映画らしいと思ったし、すごく気分が盛り上がってたので、やや残念。
[PR]
by chirimendonnya | 2005-09-19 18:52 | 映画