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by chirimendonnya
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ゴヤ

あらすじ:
18世紀スペインの天才画家ゴヤ。80歳になる彼は、フランス・ボルドーで娘ほども年の違う生涯最後の恋人、そして幼い娘ロサリートと静かな暮らしを送っている。かつて宮廷で栄華を誇った彼も今では口ばっかり達者で偏屈、でも愛すべき老人となった。そんな彼が過去の作品や栄光、恋を振り返る。

スペインで制作されていることもあって、娯楽性はほとんどない芸術的で幻想的な映画です。年老いた彼が時系列に従って自らの生涯を振り返るのではなく、細切れに色々なイメージが交錯します。取り入れられているエピソ-ドのどこまでが真実なのかは、ちょっとわかんないですけど、ゴヤの生涯や作品に興味を持っていたので見ていて結構面白く見ることができました。セットも本当に豪華。音楽もスペインらしくて雰囲気に浸れました。あと、光の使い方が本当に上手です。スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞(この名前を見ても国民的な画家というのがわかります)を5部門受賞したというのもわかる映画です。

ただ、結構グロい(言い方がまずいか・・・。)絵も描いていた人なので、そういう絵の絡む幻想シーンはかなりこわくて、うっと来ました。例えば「我が子を食らうサトルヌス」。ギリシャ神話から材を取ったこの作品は普通に見てても不気味なこの絵が、映画の中ではサトルヌスの口から血がたらーと流れます。その他、一連の「黒い絵」、「マドリッド、1808年5月3日」などはテーマからいっても深刻で見ていてしんどく感じる映像でした。

逆に「黒衣の女」や「裸のマハ」の制作シーンは、ゴヤの人生で一番輝いていたシーンらしく、美しくロマンチックです。ゴヤの意中の人でもあったアルバ公爵夫人カイエターナとの思い出がロマンチックに綴られていて、特に「黒衣の女」のシーンはこの映画で一番気に入った部分でした。カイエターナ役の女優さん、いかにもスペイン美人という感じの素敵な女性です。

全体的に深刻な作品の中で、笑いを誘われたのがゴヤが夜に絵を描くときの格好。何故かろうそくを縁にいっぱい並べたシルクハットをかぶって仕事をしています。なんか八ッ墓村を思い出してしまいました。絵を描いてるときに悪夢に襲われるシーンが出てきたときは、「そんな格好してるから・・・と、思わずつぶやいてしまいました。
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by chirimendonnya | 2005-09-24 20:46 | 映画