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by chirimendonnya
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『宇宙のみなしご』森 絵都   講談社

あらすじ:
何となく最近学校に行っていない陽子には、ちょっとのんびり屋の弟リンがいる。二人で色々くだらない遊びをするのが、陽子の昔からの楽しみ。中でも屋根の上にのぼって歩き回るのは一番のお気に入り。そこに色々な成り行きでクラスメイトの七瀬さんとキオスクが加わることに。


主人公の性格が中学生が主人公の作品では結構ありがちな気がして、最初あまり面白くないと思いました。ちょっと斜めに構えていて周りから孤立気味で、本人にそのつもりはなくても案外ネガティブというタイプはもう食傷気味です。「理解ある大人の」母親の友人も何だか良くいるタイプ。陽子のする色々なたとえや彼女の作る料理の描写など、細かいところは面白いものの、ちょっとはずれかな?と思いながら読みました。というより、同じ作者でやっぱり主人公が女の子の『リズム』と『ゴールドフィッシュ』もいまいちだったので、相性が悪いのかも。どういうわけか男の子が主人公の話の方が自分には入って行きやすいです。

屋根登りのエピソードが具体的に出てきてから段々面白くなってきました。身近にありそうでないイベントだということと屋根を渡り歩く場面が躍動感があって素敵です。具体的な話の柱ができたせいか、このあたりから話も楽しめるようになりました。最後には主人公の陽子も七瀬さんもキオスクもほんの少し成長する、その「ほんの少し」が好きです。
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by chirimendonnya | 2005-11-19 20:08 | ヤングアダルト