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by chirimendonnya
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『月の影 影の海』上下 小野 不由美  講談社X文庫ホワイトハート

あらすじ:
髪が生まれつき赤いという他はおとなしい優等生の陽子。平凡な日常を送っていた彼女の前に自分を”主”と呼ぶ金髪の派手な男ケイキが現れ、学校から連れ去った。次に目覚めたらそこは今まで生きてきた場所とは全く違う異世界だった。


『十二国記』シリーズの第1作です。十二の国からなる異世界で繰り広げられる中国風ファンタジー。今作では主人公陽子と一緒に読者もこの世界の人々の考え方や国のあり方を理解していくことになります。

といっても上巻はなかなか話が進みません。学校から連れ去られて異世界に着くところまでは勢いよく話が進みますが、その後は生き延びるだけで精一杯の辛い日々。出会う人にも恵まれないし、時々見えるもといた世界が辛すぎます。物静かでそんなに悪くいわれるようなタイプでもなかったのに、周囲の人は家族も含めてひどい言いようです。本来はそこにいるべき人間ではなかったということを強調する演出だとは思いますが、読んでいて辛くなりました。

読むのをやめようかとも思いましたが、最初に出てきてそれっきりの謎の男ケイキのこともこの世界のことも謎だらけで気になったので一応読み続けることにしました。

下巻に入って楽俊というひょうひょうとしたねずみの少年が出てきてから、やっと話が進み始めます。見た目はぬいぐるみのようでも博識で頼れる性格の彼は主人公陽子だけでなく読んでいる側にも頼もしいガイドです。「子供は木になる」「王は麒麟という動物が選ぶ」といった部分から見るに、非常にユニークな場所のようです。今回は十二国の中の一つ慶国が最終的な舞台。この後は他の国の物語が語られるようで、続きも楽しみです。
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by chirimendonnya | 2006-01-29 20:22 | ファンタジー