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by chirimendonnya
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『図説 海賊』増田 義郎      河出書房出版社

”ふくろうの本”シリーズの本です。
モノクロ、カラー含めて多くの図版が多用されています。
古代から19世紀までのヨーロッパの海賊の歴史がなかなか面白く語られています。
ヴァイキングや有名なフランシス・ドレイクなどの意外な一面を知ることができました。

特に、アルマダ海戦前夜のイギリス海賊とスペイン海軍の部分は読み応えがあります。
どうも世界史の教科書などでは新興国イギリスがいきなり当時の最強国スペインを
破ったように感じられます。でも、事前に色々な応酬があって
それなりの必然性を持って勝利したのだという側面を知ることができました。

海賊は基本的に日陰者ですから、ヨーロッパ史の表舞台に登場することは
あまりありませんが、有名な海賊は面白いエピソードを持つ人ばかりで
なかなか面白い本でした。
by chirimendonnya | 2006-10-24 22:31 | 読書色々