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by chirimendonnya
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『デモナータ第4章 BEC』ダレン・シャン  小学館

あらすじ:
今からさかのぼること1600年前のアイルランド。孤児の少女ベックはプリーステス(魔女と巫女の中間のような役回りに感じます)として部族を守っている。年若く、また師の亡き後は教えてくれる人もいないため、技量はまだまだ未熟だが、それなりに部族の役には立っている。
 ある日、ベックの集落に足の速い少年が駆け込んできた。どうも自分の部族に助けを求めに来たようだ。しかし、数個の単語しか話せず、どういう理由でやってきたかはいまいち不明。いぶかるものもいる中、ベックは自らの直感で「行くべきだ」と進言。数人で旅に出ることになる。


これまでの舞台は現代だったのにいきなり古代。しかも主人公は女の子と、これまでとはかなり違った設定になっています。はっきりとはかいていないけど、他の二人よりは年上のようです。といっても固さはなく、ベックをはじめとしたいきいきした登場人物の織りなすスピード感のある話が楽しめました。生まれ落ちた瞬間に母親が亡くなったというベックの出生の謎、旅のきっかけを作ることになる少年「駆け足」の謎といったミステリー要素、淡い恋模様、悪魔との戦い、となかなか盛りだくさんの内容です。

終盤以外は時々残酷描写はあるものの、大人数のパーティということもあって結構明るい感じでした。ベックもけなげで応援したくなる主人公らしい女の子です。それだけに最後の暗い展開にはうちのめされました。これまでの作品も大団円の後に主人公を突き落とすような終わり方でしたが、全く比べ物になりません。あまりの救いのなさに何度か最後を確かめました。それでも読み落としたわけではなく、やっぱりバッドエンドでした。話の中でものすごくいい目にあったわけでも致命的な落ち度があったわけでもないのにこの最後は気の毒すぎます。というより、ちゃんと続くんでしょうか。そのことも気になります。
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by chirimendonnya | 2007-04-28 19:53 | ファンタジー