本日は世界で2番目に有名探偵の生みの親
2004年 10月 25日
昨日までは世界一有名な探偵シャーロック・ホームズの本をご紹介しましたが、今日はおそらくその次に有名な探偵エルキュール・ポワロの生みの親の伝記です。そう、アガサ・クリスティ。
『Agatha Christie Woman of Mystery』Oxford Bookworms Stage2
そんなに長くない本ですが、少女時代から亡くなるまでがうまくまとまっていて読み応えがありました。作品を一つも読んでいなくても十分面白いので、是非一度どうぞ。
生涯に100冊以上の本を出版し、そのほとんどがベストセラーになった彼女も18歳の時、初めて出版社に持ち込みした小説はボツ。24歳の時にイギリス空軍所属の最初の夫アーチボルド・クリスティと結婚後、30歳の時に『スタイルズ荘の怪事件』(ポワロの記念すべき第1作目)で作家デビューします。あっという間に人気作家となった彼女ですが、その6年後の1926年に突如失踪してしまいました。結局10日後に発見されますが、発見時には本人の記憶もあいまいで、数々の憶測と中傷を浴びました。夫との結婚生活に疲れた、いや売名行為だと大変な騒ぎだったようです。結局、2年後には夫と離婚してしまいました。
その2年後、1930年に中東を専門とする考古学者マックス・マローワンと大恋愛の末、再婚しました。古代オリエントを題材にした作品もいくつかあり、そのあたりからも愛情のほどが伺えます。また、代表作中の代表作といえる『オリエント急行の殺人』、『ABC殺人事件』、『そして誰もいなくなった』は、全て再婚後の作品で執筆生活にも良い影響を与えたようです。その後、1976年になくなるまで、精力的に執筆活動を続け、現在でも作品は売れ続けています。ミステリーの女王の人生は作品に負けないくらいドラマチックです。
作品も面白いですよ。ミステリーにつきものの殺人事件はもちろんありますが、それほどおどろおどろしくありません。真似されすぎて今となっては新鮮味を欠く話も多々ありますが、語りの面白さと巧みな人物描写でぐいぐい読み進められます。この本が面白かった方は1冊手に取ってみては?
『Agatha Christie Woman of Mystery』Oxford Bookworms Stage2
そんなに長くない本ですが、少女時代から亡くなるまでがうまくまとまっていて読み応えがありました。作品を一つも読んでいなくても十分面白いので、是非一度どうぞ。
生涯に100冊以上の本を出版し、そのほとんどがベストセラーになった彼女も18歳の時、初めて出版社に持ち込みした小説はボツ。24歳の時にイギリス空軍所属の最初の夫アーチボルド・クリスティと結婚後、30歳の時に『スタイルズ荘の怪事件』(ポワロの記念すべき第1作目)で作家デビューします。あっという間に人気作家となった彼女ですが、その6年後の1926年に突如失踪してしまいました。結局10日後に発見されますが、発見時には本人の記憶もあいまいで、数々の憶測と中傷を浴びました。夫との結婚生活に疲れた、いや売名行為だと大変な騒ぎだったようです。結局、2年後には夫と離婚してしまいました。
その2年後、1930年に中東を専門とする考古学者マックス・マローワンと大恋愛の末、再婚しました。古代オリエントを題材にした作品もいくつかあり、そのあたりからも愛情のほどが伺えます。また、代表作中の代表作といえる『オリエント急行の殺人』、『ABC殺人事件』、『そして誰もいなくなった』は、全て再婚後の作品で執筆生活にも良い影響を与えたようです。その後、1976年になくなるまで、精力的に執筆活動を続け、現在でも作品は売れ続けています。ミステリーの女王の人生は作品に負けないくらいドラマチックです。
作品も面白いですよ。ミステリーにつきものの殺人事件はもちろんありますが、それほどおどろおどろしくありません。真似されすぎて今となっては新鮮味を欠く話も多々ありますが、語りの面白さと巧みな人物描写でぐいぐい読み進められます。この本が面白かった方は1冊手に取ってみては?
by chirimendonnya
| 2004-10-25 20:13
| 洋書