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by chirimendonnya
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今日はスコットランド女王メアリー・スチュワートの伝記

『Mary, Queen of Scots』Oxford Bookwarms Stage1
 今日ご紹介するのは、スコットランド女王メアリー・スチュワートの伝記です。メアリー・スチュワートは、エリザベス1世のまたいとこに当たり、シェイクスピアとは、ほぼ同時代に生きた人です。この本は、メアリーが息子に宛てた手紙という形式を取っており、歴史上有名な事件の数々を彼女の視点から語っています。結果的にあまりよい生涯とはいえなかったこと、歴史は常に勝者の視点(この場合はエリザベス女王)から語られることから“悪女”や“馬鹿な女“というイメージがついているせいか、時にいいわけがましく感じる部分があります。しかし、視点を変えてみると、色々違う部分が見えてきて面白いです。なにより波瀾万丈な彼女の人生に惹かれます。

 なんと、生後6日でスコットランド女王、5歳で当時のフランス王太子と婚約して17歳でフランス王妃に。5歳から19歳までフランス宮廷で育った彼女は、才色兼備で情の深い魅力的な女性に成長します。しかし、夫の若死にでスコットランドに帰国したあたりから、少しずつ人生の歯車が狂っていき、最後には斬首刑。あまりに輝かしい前半生がその後の悲劇を際だたせます。この辺りは前半生は苦労の連続で、後に尊敬される女王として栄光の日々を送ったエリザベス女王とは、対照的です。決して愚かな女性ではなかったと思いますが、持っていた資質が支配者には不向きだったのでしょう。そのままフランス王妃で終わっていたら幸せだっただろうに、そうならないところにドラマがあります。
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by chirimendonnya | 2004-10-27 20:56 | 洋書