コメント、トラックバックについては承認制を取らせていただきます。


by chirimendonnya
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ:ファンタジー( 35 )

あらすじ:
ウィルトかるの生みの母親サラは生きていた。彼女は信頼できる筋から手紙を受取るが、そこには息子ウィルに関する信じられない情報や弟タムの運命などが書かれていた。

前にもふれたトンネルの続刊です。やけに中途半端に終わるな、と思ったらちゃんと続編がありました。

サラにたいしては情報のミスリードが行われていて、まさかウィルについての誤解が解けないんじゃないかと心配になりました。実際、ストーリーがかなり進むまで解けなくてひやひやします。レベッカは本当に食わせ者です。

読むほうにとっては終始エキサイティングな展開が進み、目が離せません。単純に物事の方向に目が離せないだけでなく、人間関係にも目が離せない部分が結構あります。なにしろまだ子供だからちょっとしたことでお互いへの信頼がゆらぎます。その大変さを乗り越えてウィルたちは成長していくんです。

この上下2冊はテンション高く読み進められるので、第1弾で微妙と思った人もだまされたと思って読んでみてください。
[PR]
by chirimendonnya | 2009-04-02 16:41 | ファンタジー
あらすじ:
ウィルはロンドンに住む14歳の少年。博物館長の父親の影響を受け、穴掘りが大好きだ。ある日、その父が失踪してしまい、親友チェスターとともに閉じられたと思われるトンネルを掘り、ある場所にたどり着いた。それは地下に広がる広大ない世界だった。

久しぶりに書評を…
ご多分にもれず、「私もハリー・ポッターの次はこれ」みたいなキャッチフレーズに釣られまして。
読んで損だとまでは思わなかったけど、個人的になんだかもったいない本です。
ユニークな登場人物や話のあちこちに潜むユーモアは楽しめたけど、
じゃあ、おもしろかったかといわれると、ちょっと考えてしまいます。
SFの古典『タイムマシン』を思い出させる地下世界にはわくわくしましたが・・・。

なんだかちょっと中途半端なところで逢わってると思ったら、続編があります。
そこでいろんな謎が解き明かされるみたいなので、今度読んでみようと思います。
[PR]
by chirimendonnya | 2009-02-21 20:55 | ファンタジー
映画「ネバーエンディング・ストーリー」の原作としても有名な作品です。

あらすじ:
小太りでさえない少年バスティアンはクラスメイトのいじめから逃げるため、本屋に駆け込む。無愛想な親父が店主のその店には、『はてしない物語』という不思議な本があった。とてつもなくその本に惹かれた彼は、隙を見て店から持ち出してしまう。学校の屋根裏に隠れてこっそり読み始めると、その本の中の国”ファンタージェン”は闇に侵され、存亡の危機にあった。やがてアトレイユという少年が選ばれし者として、あまたの冒険を乗り越え、国を救うのだが、最後の仕上げにどうしても人間の力が必要だった。その世界を統べる“幼な心の君”に新たな名前を付けるというのが、人間に与えられた任務。その人間とは・・・バスティアン。


話の大筋は結構有名なので、読んだことがなくても“少年が本の中に入って冒険をする“というのは知ってる人が結構多いと思います。私もそこまでは知っていました。読み始めると上巻はまるまるアトレイユの冒険をバスティアンが読み進めていく、という構図になっています。読み手である彼が本の中に入って冒険をするのは下巻の話。

上巻は割と普通のファンタジーというか単純に話の面白さだけで引っ張る感じです。対して下巻は深いです。バスティアンが願いを一つかなえるごとに一つ普通の世界での記憶を失っていくという風になっています。最初のほうは特に困ったことも起きないのでいいですが、後半に入ると、まさに身をきられる思いで読みました。
[PR]
by chirimendonnya | 2008-07-30 08:16 | ファンタジー
あらすじ:
 新しい仲間ができて、楽しい学校生活を送るグラブス。一方、かつての親友ビルEとは、この頃距離が開き気味。気にはとめてるけど、今の友達の方が大事。
 ある日、同居しているダービッシュおじだんが数日間、家を空けることになった。そこでいかす仲間だけを集めたクールなパーティを開くことにしたグラブス。秘密のはずが瞬く内に学校に広まり、思ったより大規模なパーティになってしまった。そこでグラブスが『能力』を見せてしまったところから、何だか不穏な空気が流れ始める。


デモナータシリーズの5作目。主役格は3人ということですが、5冊の内3冊はグラブスが主役になっています。所々他の二人の話が伏線になっているところもあり、全体としてどんな話にまとまるのか、と期待をもたせる部分があります。特に、今回は直前のベックが伏線としていかされていて、この5巻から徐々に大きな話になっていきそうです。

今回も目の離せないストーリー展開とグロ描写と良くも悪くも期待を裏切るラストは健在。
でも、何だか今回はやりすぎ・・・な様な。特に最後は後味悪すぎます。
次が気になる終わり方なので、続きも読むと思いますが、
こうも毎回夢も希望もない終わり方では、読んでいるこっちがへこみます。
せめて3回に1回くらいはすかっとする終わり方にならないもんでしょうか。
[PR]
by chirimendonnya | 2007-10-07 11:43 | ファンタジー
あらすじ:
 マイクはイギリスの寄宿学校に通う16歳の少年。インド人の父親、イギリス人の母親は既に亡く、天涯孤独の身だ。親友のパウルをはじめ多くの友人に囲まれ、普段はそう思うことはあまりないが、生徒のほとんどが帰省するクリスマス休暇を前に孤独を感じていた。そんなとき、パウルの父でドイツ軍艦の艦長ヴィンターフェルトから誘いを受ける。
 期待を胸に港に出かけたマイクだが、そこで正体不明の男達に襲われ、居合わせた何人かの生徒と囚われの身になる。襲撃の黒幕はヴィンターフェルト!しかも彼はマイクに驚愕の事実をつげたのだった。マイクの父はあのネモ船長だったのだ。


題名からもわかるとおり、『海底2万マイル』へのオマージュです。ネモ船長やノーチラス号に関する設定は多少変えられていますが、話の中で有効に活かされているので特には気になりませんでした。

ページ数が少ない上に話の展開が早く、しかも全然先が予想できません。一気に読み終わりました。現在5巻まで出ていますが、読み終わるとすぐに続きが気になって仕方なく、すぐに読み終わりました。どちらかというとSF風味な感じで今のはやりには乗ってないせいか、本屋ではあまり見かけないのが残念です。

1巻では少年達よりもノーチラス号を守ってきた老人トラウトマンやマイクを守るシンら大人が印象に残ります。少年達がこれからどんな個性や活躍を見せるのかが楽しみです。
[PR]
by chirimendonnya | 2007-05-06 13:46 | ファンタジー
あらすじ:
今からさかのぼること1600年前のアイルランド。孤児の少女ベックはプリーステス(魔女と巫女の中間のような役回りに感じます)として部族を守っている。年若く、また師の亡き後は教えてくれる人もいないため、技量はまだまだ未熟だが、それなりに部族の役には立っている。
 ある日、ベックの集落に足の速い少年が駆け込んできた。どうも自分の部族に助けを求めに来たようだ。しかし、数個の単語しか話せず、どういう理由でやってきたかはいまいち不明。いぶかるものもいる中、ベックは自らの直感で「行くべきだ」と進言。数人で旅に出ることになる。


これまでの舞台は現代だったのにいきなり古代。しかも主人公は女の子と、これまでとはかなり違った設定になっています。はっきりとはかいていないけど、他の二人よりは年上のようです。といっても固さはなく、ベックをはじめとしたいきいきした登場人物の織りなすスピード感のある話が楽しめました。生まれ落ちた瞬間に母親が亡くなったというベックの出生の謎、旅のきっかけを作ることになる少年「駆け足」の謎といったミステリー要素、淡い恋模様、悪魔との戦い、となかなか盛りだくさんの内容です。

終盤以外は時々残酷描写はあるものの、大人数のパーティということもあって結構明るい感じでした。ベックもけなげで応援したくなる主人公らしい女の子です。それだけに最後の暗い展開にはうちのめされました。これまでの作品も大団円の後に主人公を突き落とすような終わり方でしたが、全く比べ物になりません。あまりの救いのなさに何度か最後を確かめました。それでも読み落としたわけではなく、やっぱりバッドエンドでした。話の中でものすごくいい目にあったわけでも致命的な落ち度があったわけでもないのにこの最後は気の毒すぎます。というより、ちゃんと続くんでしょうか。そのことも気になります。
[PR]
by chirimendonnya | 2007-04-28 19:53 | ファンタジー
あらすじ:
ダービッシュおじさんが、やり手の女性映画プロデューサーに誘われ、悪魔映画制作に携わることになった。完璧主義者の彼女はセットとして本当に街を造り、関係者は撮影終了までここで暮らさなければならない。
 おじさんについてきたグラブスとビルEは子役と仲良くなったりして楽しくのんきに日々を過ごしてきたが、撮影中に起きたある事件をきっかけに事態は一変した。


主人公は第1章と同じ。でも、映画制作現場が舞台ということでかなり趣は違います。グラブスが結構活発で明るい性格ということもあって前半はなかなか楽しく読めます。ところがそれでは終わらないのがこのシリーズ。だんだんダークさを帯びてきて最後はどんな映画もかなわない大スペクタクルが繰り広げられます。そして、ちょっと不吉な予感を帯びて終了。グラブスにはダービッシュおじさんという頼れる人が身近にいますが、これからどんな運命をたどっていくんでしょうか。

残酷描写(ただし、第2章よりは怖くない)はもちろん、女性映画プロデューサーが制作にかける執念も恐ろしかったです。追い求めるものも大きすぎると不幸な道をたどってしまいます。
[PR]
by chirimendonnya | 2007-04-23 20:42 | ファンタジー
あらすじ:
他の人には見えないものが見えてしまい、学校では変人扱いされ孤独なカーネル。あることをきっかけに家族と共に田舎に移り住んだ彼は風変わりな集団と知り合う。恐ろしい事件に巻き込まれるも成長していくカーネルだが・・・。


読んでから結構経っているのでちょっと細かいところがうやむやです。今のところ第4章まで読み終えてるので、ちょっとずつ感想を書いていきたいと思います。

残酷描写が多々あるのは承知していましたが、この巻は本当にきつく、何カ所か本当に気分が悪くなりました。そういう意味では注意が必要な本です。

主人公のタイプがかなり違うせいか、第1章よりは『ダレン・シャン』とは大分違う印象を受けました。最初は自分に自信がなかった内気な少年が、自分を認めてくれてしかも頼れる仲間と出会い成長していくのはファンタジーでもそうでなくても王道ではあります。でも手垢が付いていてもこういうストーリーは読んでいて楽しいし、段々期待したくなります。この話の新しいところは、誰もが期待する着地点に着いたようでつかなかったところでしょうか。ちょっと悲しく感じたけど、それはそれで現実的で「あり」だと思いました。
[PR]
by chirimendonnya | 2007-04-23 20:28 | ファンタジー
あらすじ:
「何だって盗める」と豪語していた少年泥棒ジェン。しかし、今は囚われの身で服も体もぼろぼろだ。そんな彼がある使命を与えられ、国王の助言者など3人と旅することになる。


口が悪い主人公ジェンのキャラクターは魅力的ですが、淡々とした旅の描写ばかりで正直三分の2くらいまで退屈です。あんまり長くはないので「まあ、いいか」と読み続けていたら、終盤に来たら突然面白くなり、最後にはあっと驚く秘密が明かされます。あまりに展開が早すぎて思わずちょっと読み返してしまいました。

綺麗に終わってはいるものの思わず続きを手に取りたくなる面白さ。今続きを読んでいるのですが、そっちの方が面白いと思います。1冊の本としてではなく長い本のエピローグと思った方が正解です。

主人公の一人称で話が進み、少年漫画でも読んでいるような気楽な気分で読み進めることができるし、終盤は間違いなく面白いのでそんなに損はないように思いました。でも、本来小学校高学年~の本なので字が大きいのはまあいいとして前ページ上2割くらいが余白になっているのはどうでしょうか。買うと2100円と結構なお値段の上、今のところ5巻まで出ていていくら面白いといっても全部そろえるのは結構負担だと思います。装幀としては見栄えがしていいけど、それより一回り小さくして安くしてくれた方がよかったです。
[PR]
by chirimendonnya | 2006-11-26 14:03 | ファンタジー
あらすじ:
 ジョン・マンドレイクことナサニエルは17歳にして、遂に情報大臣にまで上り詰めた。黒いスーツでばっちり決めて女性からの視線も熱い。一方、ナサニエルに召還されているジン・バーティミアスは二年間こきつかわれ、体はぼろぼろ、愚痴はタラタラ。
 首相の信任も厚いナサニエルだが、バーティミアスを使ったある事件をきっかけに足下が揺らぎ始める。何とか窮地を脱しようとするが・・・。


3部作の最終作。後書きから本を読む方、是非最初に訳者あとがきを読んでください。そしてうんと期待して読んでください。決して期待を裏切らないラストが待っています。あまりの絶賛ぶりにかえって怪しんでしまいましたが、その言葉にも納得がいく最後です。大風呂敷を広げながら進む物語は特に最近多いですが、その中でも綺麗に終わっている部類に入ると思います。やや物悲しいけれども、余韻のある素敵なラストです。もちろんラストだけでなく、話も3作の中で一番面白いです。設定、ストーリー共にかなり凝っていて630ページあっても退屈しません。

SF的な要素も取り入れながらすすみ、下手すると読者は置いてきぼりを食らうか、馬鹿馬鹿しく思ってしまいますが、妙な説得力があり、不自然に感じることはありませんでした。奇想天外の不思議を映像で見てみたい気がします。

設定、話だけでなく主人公ナサニエルの成長ぶりも見所の一つです。これまでは単なる性格の悪い奴としか思っていなかったし、本人の思っているとおりに出世してきたこともあって全く共感できませんでした。それが政治上の立場でも人間関係でも窮地に立たされ、迷い、弱さが出てきます。彼が自分の得てきたものの代わりに失ったものの大きさを実感する場面ではちょっと涙が出そうになりました。そうした感情を体験することにより、こまっしゃくれた子供から立派な青年に成長する過程が見事です。それがなかったら、最後の感動も半減していたことでしょう。

縦21センチ横15センチ、おまけに全部で638ページ。通勤中の電車で読んでいたので、毎日何だか筋トレしているような気分でしたが、それだけの価値はありました。
[PR]
by chirimendonnya | 2006-10-23 20:46 | ファンタジー