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by chirimendonnya
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<   2005年 08月 ( 15 )   > この月の画像一覧

あらすじ:
何事にも省エネの折木奉太郎。伝統ある神山高校に入学した彼は、卒業生でもある姉の命令でやむなく古典部に入部。部室に行くと意外にもすでに入部していた生徒が・・・。彼女の名前は千反田える。不思議系で好奇心旺盛な彼女はある目的があって入部したという。やがて彼女の依頼で奉太郎は、33年前の出来事について謎解きすることになるが・・・。

登場人物の名前とヒロインの性格がちょっと狙い過ぎな感じがしたので多少いやな予感がしましたが、杞憂に終わりました。ジャンルは学園ミステリー。殺人事件も怪奇現象も起こりませんが、学校ならではの謎解きで非常に興味深く読めました。学生の頃、文集委員や新聞委員の類をよくやっていて何となく身近なストーリー展開だったというのもあるかもしれません。あまり大きな飛躍もなく、地道に手近な資料で調べて推理しているのがいいなあと思いました。

冒頭で親友に「おまえの高校生活って灰色だな」なんてからかわれている主人公ですが、鋭い推理を展開したりして、なかなか見所があります。古典部の仲間である雑学王の親友、完璧主義の元気少女、天然系お嬢様もそれぞれいい味出してるし、4人で楽しくやってるところを見ると、案外薔薇色の高校生活かもしれません。続きも読んでみたくなりました。
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by chirimendonnya | 2005-08-28 20:31 | ヤングアダルト
あらすじ:
中学生時代から注目のランナーで中高一貫校に通うクールな広瀬と中学時代、本業(バスケットボール)の片手間で出た大会で注目されてスカウトされたお調子者の中沢。対照的な二人の共通点といえば「800メートルの選手」だということ。そんな二人が陸上はもちろん、恋をしたり遊んだり・・・。


私は本を選ぶときにあまり立ち読みはしなくて、タイトルと(あれば)ブックカバーのあらすじで決めます。でも、これからは最初の方をちょっとでも読むべきかなー、と思いました。それくらい、自分とは相性の悪い本でした。そして読み始めてすぐに「失敗」と思ったので、本選びはもうちょっと慎重にしようと思います。

何がいやかというと、まず主人公の一人である中沢の一人称です。お調子者というのみならず、ちゃらちゃらして下品な感じ。読み進むにつれて、「どんな環境でも結構なじめる」「誰とでも仲良くなれる」という美点が段々明らかになるし、決して悪い人ではないんだけど、最後までなじめませんでした。

それと濃厚な性描写について行けませんでした。確かにブックカバーのあらすじには他のことと並んで「恋をする」とも書いてあったけど、恋っていうよりも誰とやってどうしたこうしたという場面があまりにも多くてうんざり。恋ってそういうことだけではないと思うんだけど。体感としては主題の陸上より遙かに多くのページが割かれて、そんなことより競技の楽しさや選手としての気持ちの揺れをちゃんと書いてよ、という感じです。競技者としては主人公二人ともあまりに順調すぎだし、少々面白味に欠けます。

前半の主人公二人が800メートルの魅力について語るところと、ラスト数ページの大会のシーンは大変素晴らしかったので、ちょっともったいなく思います。要するに競技そのものについて書かれている部分は良いのです。もう少し、疾走感や躍動感を感じたかったです。
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by chirimendonnya | 2005-08-28 20:01 | ヤングアダルト
あらすじ:
語りの達人だったサリムじいさんが、ある日突然口がきけなくなった。そこで彼の友人達は「彼を救うには自分たちが面白い話を聞かせてやればいいのだ」と考え、毎夜一人ずつ何かの物語を語ることになった。


舞台はシリアのダマスカス。時代設定は意外と最近らしく、作中で何度も言及されます。しかし、読んでいると全然そんな気はしません。ずっと昔の話を読んでいるような不思議な感覚です。雰囲気がおとぎ話っぽいのとダマスカスという場所がなせる技なんでしょうか。ダマスカス、行ったことはないけど何だか素敵な場所の予感。

じいさんの友人達の話はどれも幻想的だったり、時にロマンチックだったり、どれも面白いと思います。短い話の連続なのに、どんどん先が読みたくなってしまう感じで、すっかり虜になってしまいました。それにしても、日頃意識しないことが実はどんなに大事で幸せなことか。特に言葉の大切さについては、ちょっと考えさせられました。
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by chirimendonnya | 2005-08-27 18:40 | 小説
2編収録の短編集。言葉のセンスのせいかレトロな美しい空気が漂っています。

『薬指の標本』
清涼飲料の工場に勤めていたときに、作業中の事故で薬指の指先を失った若い女性。工場をやめた彼女は、何でも標本にしてしまう不思議な標本室につとめることになった。職員は彼女と標本技師の二人だけ。靴磨きの人も感心するような素敵な黒い靴を贈られたあたりから、彼との不思議な日々が始まる。

優しさ、残酷さ、切なさ、美しさなどが詰まった雰囲気のある作品。標本技師と女性の二人きりのシーンは妖しく耽美です。危うさを感じつつも深入りしていく彼女の気持ちが何となくわかります。この作品はそういうタイプではないけど、同じ筋書きでホラーミステリーがあったらそれも面白そうだと思いました。

『六角形の小部屋』
プールでミドリさんというちょっと気になる女性を見つけた彼女。ある日、好奇心からミドリさんの跡をつけていくと廃墟のような場所に行き着いた。

『薬指の標本』よりも現実的な雰囲気の作品。彼女の恋愛の痛みがリアルに伝わってきます。少しの感情のすれ違いが少しずつ大きな溝になっていくということは、よくあることだと思います。不思議な小部屋、あったらちょっと入っててみたいようなみたくないような。
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by chirimendonnya | 2005-08-21 14:06 | 小説
あらすじ:
緒方雅男は中学1年生でサッカー部に所属する平々凡々な少年。やっぱり平凡な両親とのんびりした日々を送っている。そんなある日、とんでもない出来事が一家を襲った。なんと5億円もの金が急に母に贈られたのだ。これをきっかけに周囲の人間関係はもちろん、両親の関係にもひびが入ってしまう。雅男は真相を調べるために親友の島崎と共に調査に乗りだした。


ややご都合主義な所もありましたが、テンポが大変良くさらっと読めました。主人公の年齢もあってヤングアダルト向けの小説みたいな軽い感じがしました。ミステリーには珍しく、殺人事件も起こらず、最後ちょっとほろりとして終わるので気分が良かったです。途中、話がやたら大きくなりそうで心配になりましたがそんなこともなく、なかなか先も読めず、結構どきどきしました。最後、本当にありがちな解決法だったけど、家族っていいなと思えます。
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by chirimendonnya | 2005-08-21 13:40 | 小説
3編収録の短編集。収録作品の題名は全てクラシック曲の題名になっていて作中で巧みに小道具として使われており、読み終わると聞きたくなります。どれもそんなに有名な曲ではないので、私は一曲も聴いたことはありませんでした。それでも面白かったので、知らなくても問題なし。

『子供は眠る』
いとこ同士小学校中学年から中3までの4人の少年達は、夏休みになると親戚の別荘で数日間を過ごしている。楽しいは楽しいけど、暗黙の内に決められているルールに中間の年齢の二人は、そろそろ飽き飽きし始めていて・・・。

『子供は眠る』はシューマンの『子供の情景』の中の一曲だそうです。読み終わったときに曲が一番聴きたくなるのはこの作品でした。少年達の心の動きに共感できるのはもちろん、最後すがすがしさと余韻が残る終わり方で良かったです。

『ゴッドベルク協奏曲』
不眠で悩む中学生男子。もう誰も使っていない古い音楽室でピアノを弾く同級生の少女に出会う。かたや不眠の悩みをかたや家庭の悩みを打ち明けあい、心を通わせていく二人。しかし、中学校生活も残りわずかというところで思わぬことが起き・・・。

不眠の悩みはともかく、家庭の悩みの方はぶっ飛びすぎていておかしいぞ?でも、ある意味彼女は才能あるかも。最後はちょっとじーんとしました。

『アーモンド入りチョコレートのワルツ』
ちょっと浮世離れした先生が教えるピアノ教室に通う少女。先生、そして変わり者の親友と楽しい時間を過ごしていたが、ある日先生の友人である”サティのおじさん”がやってきたことで微妙な変化が起きた。

”サティのおじさん”て、『のだめカンタービレ』という漫画に出てくる指揮者のおじさんに何となく似ていると思いました。サティはすごく変な人だと思っていたけど、子供向けのかわいい曲も色々作っていたんですね。


どの作品も登場人物が繊細すぎず、突っ走りすぎず、そこがまず良かったです。結構この年代の子供が主人公だとそのどちらかが主役であることが多く、どっちもちょっといやなので。また、そうしないことで話が限定されていないことと、どれも暖かい終わり方だったので気分良く読むことができました。
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by chirimendonnya | 2005-08-20 12:18 | ヤングアダルト
通勤途中に通る書店の店頭でかなり大々的に並べられていて、ずっと気になっていた本です。機長の裏話というのは面白そうだなと思い、ついに買ってしまいました。

機長の待遇についての部分や普段の生活の部分はどうでもいいというと語弊があるかもしれないけど、あまり興味を持てませんでした。どうも楽屋オチ的な感じが強くなっていけません。飲みに行くと他社の人とばったり会うことが多い、などということはどうでもいいことです。

対してスチュワーデスと機長の意外な距離、航空事故の分析、日本各地の空港の特徴などの部分は面白かったです。機長とスチュワーデスは所属部署も違うし、機内以外では一緒になることはほとんどないとのこと。始終一緒だと思っていたのでちょっと意外です。

航空事故の分析は現在の飛行機事故が多発している状況や日航機墜落事故からちょうど20年経ったということで、考えさせられるところが大いにありました。事故報告書をずいぶん読んでいる著者にとってもあの事故はよくわからないとのこと。あれだけの事故ということもあり、もっと徹底的に調査すべきだったという意見にはなるほどと思いました。

私は違ったけど、飛行機に乗る前に購入し、機内で読むとより面白そうです。
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by chirimendonnya | 2005-08-14 19:19 | 読書色々

テレビをプレゼント

叔母の家のテレビが壊れました。画面が何にも映らなくなってしまったそうです。小学生のいとこにとってはテレビが見られないのは大問題。叔母としては夏休みいっぱいくらいはもう1台あることだし、購入見送りとしたかったそうですが・・・。

昨日会ったときにテレビが壊れた話を聞いた母と私が二人そろって「家に使ってないのが1台あるからどう?衛星放送は映らないけど」といったときは、「衛星放送ないならいい。明日買いに行くよ」ということで一旦話は終わりました。ところが、「あげる」というのが9歳の子供には非常に魅力だったらしく、今日の朝「テレビちょうだい」という電話をかけてきました。

家の家族にとってもまだ小さいいとこはかわいいし、テレビの処遇には困っていたので即座にOK。かくして、1時間後に車で張り切ってやってきました。テレビ台共々贈呈し、いとこはもちろん叔母夫婦も満足そうで良かったです。
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by chirimendonnya | 2005-08-14 18:56 | 日記
あらすじ:
”ねじれた家に住む心のねじれた老人が殺された”。その老人が恋人の祖父だったことでヘイワードは、事件に関わることになった。恋人本人はまさに非の打ち所のない女性だが、彼女の家族・親戚はいずれもくせ者揃いで、しかも誰が祖父を殺したとしてもおかしくない雰囲気だ。こまっしゃくれた少女ジョセフィーンから色々事情を聞きつつ、調査に乗りだすヘイワードだったが、真実は意外なところに・・・。

久しぶりのアガサ・クリスティーです。彼女の作品は、どれも適度な長さであまり当たりはずれがない上に読みやすいので、疲れているときに最適です。

すごいキャッチコピー(あらすじの最初です)がついてる割に、殺された老人はそんなにねじれた心の持ち主とは思いませんでした。法律すれすれの危ないことをしたり敵が多かったりするのは、実業家、特に一代で財を築くようなタイプにはよくあることのように思ったし、やたら家族思いであるあたりは何だか親しみやすささえ感じました。それより、主人公の恋人以外の家族の方が、色々悪巧みをしていたり、よっぽど心がねじれているような気がします。それに対して、主人公の恋人は欠点がなさ過ぎてつまらない感じがしました。一番ねじれているのは、やっぱり犯人でしょうか。

今まで他の作品も結構読んでいるのに、犯人を当てられた試しがありません。あの『アクロイド殺し』ではもちろんだまされたし、この作品でもすっかりだまされてしまいました。全然予想していなかった犯人で「そんな・・・」と思ってしまいました。まだまだ修行が足りないようです。読み終わってみると、「そういえばこの手の人を犯人にするの結構好きだよな」と妙に納得はできました。
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by chirimendonnya | 2005-08-13 22:10 | 小説

うなぎを食べに行く

今日は、お盆ということで、母と祖母、叔母といとこと私でうなぎを食べに行きました。行ったのは、近くではちょっと有名なお店で、客の注文を受けてから焼き始めるスタイルを取っています。いつも混んでいて叔母も「1回食べに来たかったけど、いつも混んでるからやめてたんだよね。」といっていました。今日も混んでいて、20分くらい待ちました。さらに注文してからものが来るまで結構時間がかかり、小学生のいとこは「まだ?まだ?」とカウンターの方をちらちら見ていました。

私が注文したのは「ひつまぶし」。思ったよりご飯とうなぎの量が多くて、それだけでも感動。さらに待った甲斐あって、皮はかりっとしてるのに身は柔らかく味付けも丁度良く、結構量があったのに完食してしまいました。ひつまぶしの食べ方はご存じの方も多いと思いますが、「1杯目はそのままで、2杯目は薬味(ねぎやわさび)を添えて、3杯目はお茶漬けで」。ところが、今日のは4杯目までありました。2杯目でわさびを入れて3分の1くらいいれても辛くなかったのではりきって3杯目も同じ量のわさびをいれたところ、辛くて辛くて・・・。水に溶けて辛さが増したのでしょうか?4杯目ではさび抜き茶漬けで味わい、幸せに食事を終えました。和食ファミレスのとは全然違います。時間とお金をかけて食べて本当によかったと思いました。

他の4人もそれぞれうなぎを味わい、「スーパーのとは全然違う」「おいしかった」と、大満足。いいお昼でした。
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by chirimendonnya | 2005-08-13 18:07 | 日記