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by chirimendonnya
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<   2005年 10月 ( 10 )   > この月の画像一覧

あらすじ:
 母親が再婚相手し、「兄」ができたジョージア。でも、両親がいない時を見計らって底意地の悪い行動を繰り返す彼とは折り合いが悪く、両親もまともに取り合ってくれない。憂鬱な日々を送る彼女だったが、骨董品店で翼がある馬の像を買ったことから新たな扉が開いた。
 なんとその像は異世界にとんでいける触媒だったのだ。
 イタリアにそっくりなその異世界では、年に一度の”星競馬”に向けて盛り上がっていた。馬が大好きなジョージアは興味津々。しかし、その星競馬、単なる楽しい行事ではなく、裏ではいろいろあるようだ。

仮面がデザインされた不気味な表紙だった第1弾『ストラヴァガンザ 仮面の都』とはうってかわって馬のシルエットを中心に十二星座がデザインされた美しい表紙。手にした瞬間、おっと思いました。700ページもあって分厚いので、重さもずっしりときましたが・・・。

『ハリー・ポッター』シリーズの大ヒットでいろんな会社からハード-カバーの分厚いファンタジーが多数刊行されるようになり、私も色々読みましたが、このシリーズはその中でも出色の作品だと思います。

タイトルにもなっているストラヴァガンザは時空を旅できる人のこと。でも、
(1)触媒がないと異世界(ただし、ルートは現代イギリスと16世紀タリアに限定)
(2)どちらかの世界で死んでしまうと片方の世界でしか生きられない
(3)現実世界で眠りについたときのみ異世界にいられる
といった制約があり、これが良い意味でストーリ-に緊張感を与えていて、読んでいて飽きさせません。ゴールに至るまでは様々な障害があり、安易に先が予想できないのです。さらに、異世界の設定も良くできていて細かいところも楽しめます。

個人的にいいと思うのが、説教臭さがあまりないことと本当の悪人はいないこと。特に後者は前作よりも強く感じました。小悪党、影の黒幕になっている人たちの心情もしっかり描かれていて、こういう役回りではあるけれど、優しいところがあるというのが読んでいてうれしく思いました。

前作の最後が非常に気になる終わり方だったので、どんな風に始まるんだろう?と気になっていたら、意表をつく始まり方でびっくりしました。まさか、主人公交代とは・・・。前作のルシアンとアリアンナがとても魅力的だったので残念に思いましたが、今作での彼らでは大人になりすぎていてもう主人公的な役回りには無理かな、とも思いました。特にアリアンナは単なる母親のクローンになってしまったみたいで悲しいです。地位相応かもしれないけど、いいところが消えてしまったように思いました。

今回の主人公はルシアンが現代に生きていた頃の知り合い、ジョージア。憂鬱な日々を送っていたことと、15歳にしては幼い自分の体つきにコンプレックスをもっていることで自信なさげな子ですが、本当にどこにでもいそうな女の子。それがタリアでの体験だけでなく、現実世界でも友人を得たことで段々成長していくところが一つの見所でもあります。彼女の日々の描写が非常にリアルなんですが、両親の離婚再婚をめぐる子供のトラブルはイギリスでは良くある問題なんでしょうか。

この作品は3部作で英語版はすでに完結している模様。つたない英語力でもつい原書で読んでみたくなる面白いシリーズです。
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by chirimendonnya | 2005-10-30 20:53 | ファンタジー

チャングム終了

BS2で毎週木曜日10時から放送されていた『宮廷女官チャングムの誓い』が終わりました。
8月の集中再放送でその存在を知ってからというもの、
すっかりはまってしまい、毎週欠かさず見ていました。
普段ドラマはほとんど見ない私にとって本当に珍しいことです。
ガイドブックまで買ってしまいました。

このガイドブックはかなりお薦め。主演のイ・ヨンエをはじめ主要キャストのインタビュー、ストーリー紹介はもちろん、時代背景も詳しく紹介されており、読めばますますドラマを楽しめること間違いありません。特に下巻は味のある脇役だったカン・ドック夫妻、チョン最高尚宮、ヨンセン役のキャストのインタビューが掲載されていてお気に入りです。この人達、大好きだったんです。

最終回は直前までの数回が嘘のようなスピーディな展開。
王様の最後の場面には、思わず瞼が熱くなりました。
死を前にして愛する人へできる限りのことをする王様は本当に切なかったです。
戻ればただでは済まないから、と止めるミン・ジョンホを振り切って王様の所に戻ろうとするチャングムにもぐっと来てしまいました。王様の彼女に対する愛は、ちゃんと報われていたと思います。

最後の再会シーンは、ガイドブックで読んだときは絶対ここで泣いちゃうだろうな、と思っていたけど、ずいぶんあっさりした感じで拍子抜けしてしまいました。損得勘定抜きで探し回ってくれたトックおじさんとの場面、もっと盛り上げて欲しかったな。それに親友のヨンセンとも二人きりであって欲しかったし。ずっとチャングムと深く関わってきた長官についてフォローがないのもかえって不自然に思いました。期待しすぎたのがいけなかったのでしょうか。チャングムの娘ソホンも可愛かったし、いい最後だったとは思うんですけど。

熱くなれるストーリー展開、絶妙の引き、そして役者さんの素晴らしい演技と本当に没頭させてくれたドラマでした。終わっちゃって寂しくなります。次週から始まるスーパーアクション時代劇(!)『チェオクの剣』も面白そうなので、今度はそっちにはまりそうです。それにしてもNHKの吹き替えの人選は独特です。
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by chirimendonnya | 2005-10-29 22:07 | テレビ番組

新蕎麦を食べに行く

新蕎麦の季節になりました。
お蕎麦が結構好きなので、この季節になるといつも食べに行っています。

今日、食べたのは鴨南。
いつもはせいろを頼むのですが、たまには違うものがいいかと思いまして。
この頃寒くなってきたので、熱々の鴨南がおいしかったです。
かなりこってりとしたつゆでじっくり味わいました。
鶏肉でごまかさず本当の鴨肉を使っていたし、
ネギも一度焼いて一手間かけていたし、いい仕事をしていると思いました。

お蕎麦を食べに行くときはお昼が多いのですが、今日は夕食時に食べに行きました。
お昼と違ってお客さんがゆったりしているのが印象的でした。
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by chirimendonnya | 2005-10-29 21:29 | 日記

お馬さんとポニー

目下無敵のディープインパクトが予想通りに菊花賞で勝ちましたね。
1倍では払い戻しはたいしたことなかっただろうけど、徹夜組まで出る人気はたいしたもんです。
そんなに大きな馬でもないのに、あの終盤の強さはどこから来るのでしょう。
それにしても、馬は目が可愛いです。見ていると癒されます。

対して、今話題の野生化したポニー。
ポニーって可愛いと思ってたけど、野生化した彼らは何となくやさぐれた感じ。
生活って人間だけではなく動物も結構顔に出るんだとびっくりしました。
特にボスの黒いポニーは目つき、体格共にポニー離れしてます。
人里でかなり悪さをし近所の人は大分困ってるようですが、これからどうなるんでしょうか。
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by chirimendonnya | 2005-10-23 21:32 | 日記

スポーツ中継の夜

今夜は日本シリーズ、Jリーグ中継とスポーツ中継が二つもあります。

サッカーの方が好きなのと静岡ダービーなのとでBSでジュビロ磐田×清水エスパルスを観戦中です。今期も上位で戦うジュビロに対し、今後の成績次第では降格もありのエスパルス。なんとか残留して欲しいので、今夜はエスパルスを応援。先制されたときには心配しましたが、何とか追いついてほっとしました。試合内容も良く、何とか今後踏みとどまって欲しいものです。それにしても、勝てないなあ・・・。ここ数年悪い流れが続いています。「資金力がない」で片づけるのは簡単だけど、もう一度上位を目指して欲しいものです。

終了後は注目の日本シリーズにチェンジ。7時頃にはロッテ1対0阪神だったのに、気がついていたらロッテが10点も取っていたのですね・・・。どっちを応援しているわけでもないけど、あんまり大差がつくと複雑な気分。今は濃霧で試合は中断中です。本当にすごい霧でびっくりしました。あれじゃ、ボールが見えないですねー。
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by chirimendonnya | 2005-10-22 21:03 | 日記
旧ソ連のラトビアからカナダに移民してきたユダヤ人一家と周りの人々(主に同じ移民ユダヤ人)をめぐる物語。七つの短編からなり、第1話から最終話までが時系列順に並んでいて、読者側も生活を共にしているような感覚になります。


主人公(第1話ではほんの子供)の男性の父は、若い頃は相当強いレスリング選手で、その昔は故郷ラトビアでよい暮らしをしていたときもあったようです。それだけに、カナダでの困窮生活を見ていると、本当に移民してきたことって幸せだったんだろうかと思うことが時々ありました。その一方でユダヤ人であることは日本人の私が思う以上に大変なことだということを何度となく感じました。悲しいことですが、このようなデリケートな問題はなかなか簡単には決着がつかず、当事者にはやりきれないことも多いと思います。

戸惑うこともある大人達に対して幼くしてやってきた主人公はスムーズに現地になじんでいきます。成長するにつれ、クスリに手を出したりする怠惰な生活を送るようになったのは何とも複雑な気分です。ただ、こういう風になると親より恋人だったり都会へ出てもっと自由な暮らしを送ったりしそうなところが、そうでないところにかえって新鮮さを感じました。つれて逃げてと願うような恋人には腰抜け男に映るかもしれないけど、一貫して家族を思い信仰を大事にする彼は好感が持てます。迷った末にそうすった決断をする経過の描写がうまいせいか、いつの間にか応援しながら読んでいました。

人種的なことだけではなく、移民の悲しさ、人間関係の難しさなど暗い部分も丹念に描写され、非常にリアルに感じました。特に最終話の安く入居できる共同住宅に住む権利を人々が争う話は、とても世知辛く感じました。みんな大変なのは一緒でもそこに住んでいた年寄りを強引に追い出そうという展開に何とも暗い気持ちを覚えます。最終話なのに・・・と寂しく思っていたら、はっきりとした決着はつけないまでも希望を感じさせる終わり方で安心しました。
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by chirimendonnya | 2005-10-16 19:56 | 小説
9編の短編からなる作品集。その内1編は『永遠の森』の番外編です。いくつか実際の掲示板を思わせるようなやりとりのある作品が収録されているけど、なんか空気がリアルすぎてちょっと苦手です。個人的には題名にもなっている『五人姉妹』が一番好きだし、最初に収録されていることもあってインパクト大でした。

”某製薬会社の社長令嬢の女性。体の弱かった彼女には「いざ」というときのために4人のクローンがいる。父の死去がきっかけで彼女は自らのクローン全員と対面することに。それぞれ別の母親の元で育ち、人格も育ちも全く違う。素晴らしい人生を歩んだ者、そうでない者。献身的な者、利己的な者。彼女は4人に対し、様々な印象を受ける。”

この主人公も合わせた5人姉妹のかき分けが絶妙。元は同じはずなのに、環境によってこうまでも違うのか、というくらい違った人たちで、やっぱり人というのは遺伝子だけでは決まらない部分が興味深いです。中には悲劇のヒロインぶりがすさまじい人もいたりして、それよりは日々色々なことに感謝する人でありたい、と、私は思いました。

主人公は体が弱かったことになってはいますが、実際はそうではないかもしれないと臭わせる部分があります。はっきり書かれていないところがかえって想像をかき立てます。技術には犠牲はつきものかもしれない。でも、実は会社の宣伝のために嘘で塗り固めたストーリーが作られたとしたら、成功にしても失敗にしても恐ろしいことです。それに主人公は色々な面で恵まれてはいるけど、籠の中の鳥。幸せって何だろうなあと考えました。
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by chirimendonnya | 2005-10-15 23:02 | 小説
というか、東京行くの自体がすごく久しぶり。スイカとやらが、とても普及しているらしいのに驚きました。とても便利なものなんでしょうね。JR東海ではこのようなものはないのでちょっとうらやましい。しかも、競争が激しいせいかJR東日本はサービスがとても良いように感じるのですが、気のせいでしょうか。ドル箱の新幹線があるんだからもっと頑張ろうよ、東海。

まあ、電車のことはこれくらいにしといて本題を。

映画公開当時には多少議論を読んだストーリーではありますが、私はそれよりも「王になるべきもの=正当な血筋の者」というところがちょっといやらしく感じました。この作品はお話だからその通りになっているからいいけど現実にはそううまくいかず、ちょっと抵抗を感じます。ひねくれ者だからかな。

夕方の5時半からのかいでみたので、当然観客はほとんど大人。第1部で主人公シンバを演じる子供がとても可愛い上に上手なので、あえて子供が多い回でみてみたかったな、と思いました。自分とそんなに変わらない子供があんなに活躍してるのを見ると、すごく良い反応をするのではないかと感じたもので。席が1階席の後ろだったのでほとんど最後列だったにも関わらず、よく見えて良かったです。

劇中の曲がいい曲ばかりでCDが欲しくなりました。ミュージカルらしい曲ばかりで四季の歌い方にもあっているように思います。歌詞もそんなに無理を感じませんでした。特に第2部に出てくる『愛を感じて』は曲はもちろんダンスや演出も良く、とても気に入りました。ポップでなおかつアフリカンテイストを感じる作品が多いです。

この作品のように登場人物(といっていいものか)が全て動物、というと誰でも安易に思いつくのが(1)俳優がお面をつけて演じる(2)着ぐるみ。ところが、ぬいぐるみを俳優さんが操っていたり、かぶり物(とても凝っている)をつけていたり、いろんなバリエーションがありました。これもアフリカンテイストを巧みに取り入れたデザインは大人が見てもとても素敵だと思います。

躍動感あふれるダンス、素敵な曲、そして魅力的なキャラクターのおかげで、とても楽しく満足度の高い舞台でした。キャラクターは、悪役のスカー以外はやたらかっこいいライオンたちより、脇役の動物たちの方がチャーミング。特にぶつくさ言いつついろんな人に尽くすペリカン(と思います)のザズーとのんきなイノシシ・ブンバァが好きです。お話は本当に単純だけど、動物の本性やいるべき所の描き方は良かったです。やっぱり、ライオンにジャングルや草食は似合いませんよね。

あえて難をいえば、人によってせりふ回しがやや堅いこと。役柄によってはかわいげが全くないようにも見え、少し残念に感じました。あと、カーテンコールが5回くらいありましたが、2~3回で十分。観客には十分伝わりますよ。キャストの皆様の熱演に改めて感謝します。
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by chirimendonnya | 2005-10-09 17:53 | 日記
あらすじ:
ヴィクトリア朝時代のイギリスが舞台。高級写真館の助手が殺され、女主人が逮捕された。彼女が若く美しいこともあって、事件は世の注目を集める。自白が得られた後、直ちに死刑判決が出る。証拠は挙がっており容疑に間違いはないはずだが、刑事のクリッブは事件の経過に疑いを持つ。

いやー、すっかりだまされてしまいました。結末が予想と全く逆だったので、「え、そうなるの?」という感じ。犯人のあの堂々とした態度は自分は絶対やってないという自信の表れとばかり思っていたのに、単に図々しいだけだったとは・・・。読みがちょっと足りなかったのかも。それにしても面白い作品でした。ページをめくる手を止めることができませんでした。

主役のクリッブはとにかく徹底的に足で証拠を固めていくタイプで派手さはないものの、その仕事姿勢は尊敬できます。もっとも、組織の中での立ち回りは不器用でそのあたりが出世が遅れている理由かもしれません。彼の活躍する作品は他にもたくさんあるようで、色々読んでみたいです。
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by chirimendonnya | 2005-10-02 19:57 | 小説
あらすじ:
貧民街に”小人”として生まれ、数奇な運命をたどって法王レオ10世のお付きとなったペッペ。その彼が、生まれてからつい最近までの出来事を振り返る。全ては、ある美しい女性に異端のグノーシス派への入信を進められたことが始まりだった。

Amazonで検索してみると、発売当初には何だかすごい帯がついてたみたいですが・・・。私は『ダ・ヴィンチ・コード』にも『薔薇の名前』にも似ていないと思います。そもそもこの作品は、謎解きがあるにはあるけど、いわゆるミステリーとは違う作品だと思います。冒頭で主人公ペッペが言っているとおりに『グノーシスの小人の回想録』以上でも以下でもありません。確かに最後に謎が明かされる場面があるにはあるけど、伏線や前ぶりも特になく唐突で、やはり回想録の中の一幕ととらえるのが自然だと思います。

彼の信仰している”グノーシス派”というのは、ものすごく簡単に言ってしまうと肉体と精神は全く違った者が作ったと言うことにしているようです。読んでいると、生まれつきのことでただでさえつらいのに一時はサーカスでさらし者にされるという辛い経験(それすらも持ち前の頭の回転で逆手に取ってしまうペッペはなかなかの男です)をした彼、また他の信仰を共にする人たちが惹かれるというのはわかります。中身に常人ではとても理解しがたいおかしな部分がある(少なくともこの本では)としても、心が救われる部分があったのでしょう。

この本を語る上で欠かせないのはローマ法王レオ10世です。宗教改革のきっかけとなった免罪符の大量発行をした人、といえば思い出す人もいるかもしれます。性的嗜好はちょっとどうかと思いますが、単なる変態にだけに終わらず、なかなかチャーミングで時に政治家としても見どころのある人物として描かれています。途中までしょうもない人感が強いだけに、余計に終盤で見せるいくつかの政治的決定には感心します。

話の筋は宗教改革の裏でこんな動きがあったとしたら面白いなと感じられるものです。また、中世の位雰囲気が出ているのもいいです。ただ、訳者も作業をしていてなんどもくじけそうになったというほどのエログロな表現が多く、読んでいて時々気持ち悪くなりました。主人公ペッペの視線はかなりクールなので、そうした表現もドライではあるのですが、あまり万人受けしそうにありません。これか読む方は、カバーの作者紹介と作品紹介をお読みになってから判断するのが吉でしょう。
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by chirimendonnya | 2005-10-01 13:52 | 小説