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by chirimendonnya
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<   2006年 05月 ( 4 )   > この月の画像一覧

あらすじ:
昭和初期。平凡な青年・辰弥のもとに降ってわいたように自分が実は地方の名家の一族だという話が出た。仲介役の弁護士の家で祖父と会うことになったが、その席上でその老人が急死。辰弥の亡父というのが、20数年前に何人もの村人を殺害した人物であり、故郷に着いた彼も周囲の人から奇異な目で見られる。さらに村で奇怪な事件が続々発生し始めると・・・。


何度も映画やドラマになっている有名な作品なので、”八つ墓村”と言う何ともいえない村名の由来、そして本を読んでなくても恐るべき殺人魔の懐中電灯2本を鉢巻きで頭にくくりつけた何ともいえない風体は知っている人が多いと思います。私もドラマで大体の筋は知っていたのですが、読むのはこれが初めてです。

読んでまずびっくりしたのが辰弥の一人称で話が進むこと。当然、話の進行は彼の視点になり、映画やドラマでは主役の名探偵・金田一耕助はあまり出てきません。金田一が色々考えをめぐらせる場面が少なく、いきなり出てきてちょこちょこ何かしゃべっていく印象です。何より登場人物の大半が探偵を上回る強烈な個性の持ち主なので、あまり目立たない感じです。推理がどうこうというよりも愛憎渦巻く人間ドラマという感じがしました。

読んでみると、女性の登場人物が割と魅力的です。運命の美女みたいに登場してくる美也子よりも辰弥の姉・春代と親戚の娘・典子が好きです。確かに見た目は冴えないけどとても心の優しい春代。最初は確かにちょっと不気味な感じだけど、話が進めば進むほど気柄の良さみたいなのが感じられ、だから余計に最後は泣けます。そして典子。「月足らずで生まれたせいか、ちょっと足りない娘」だったのが、段々活動的になっていき、終盤では大活躍します。間違いなくキーパーソンの一人だと思うし、個人的にはのんきで楽天家な所が好きです。決して”足りない”のではなく、のんびりであまり気が付かないだけなんだと思うけど。

人がどんどん死んでいき、犯人の手がかりが全く使えない中、よそ者で因縁の一族の一員である辰弥に村中の疑惑が集中して遂に・・・という終盤は、迫力・説得力共に十分です。理由・場所はともかくいくつかの疑わしい状況証拠があれば犯人にされてしまいかねない、というのは今でも十分起こりうる状況で集団ヒステリーの怖さみたいなのはよく出ています。手に汗握りつつ読んでしまいました。最後は事件が解決して晴れ晴れというよりは切ない余韻を残しつつのハッピーエンド。じーんと来ました。
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by chirimendonnya | 2006-05-27 20:47 | 小説

美術館巡り、の続き

東京都美術館
ここでは企画展の「プラド展」だけを見ました。とにかくすごく混んでいてチケットを買うにも時間がかかり、さらに入場は20分待ち。中に入ってもすごい混みようで、とてもゆっくり見ている暇はありません。ちなみに入り口付近が一番混んでて他の所はそうでもありません。それなりに名のある画家の作品は持ってきているもののこれと言ったものは当然と言えば当然ですが、なくてややがっくり。出口付近のゴヤのスペースは比較的空いていてゆっくり見られたのがせめてもの収穫です。

国立西洋美術館
企画展で「ロダンとカリエール展」をやっていますが、そんなに興味はなかったので常設展だけ。チケット購入時の悩みの種「ぐるっとパス」は常設展の入場口で出すだけ、スタンプはセルフサービスと気楽な取り扱い。どこもこうなら楽でいいんですけど。
西洋美術館は小学校の修学旅行できて以来なので、初めて見るような新鮮な気分。常設展だから当たり前だけど、やっぱりいい絵を展示してます。海外の美術館に貸し出し中の作品もあったりしてそのあたりからもコレクションの充実ぶりがわかります。企画展に行かなくても屋外、そしてここでもロダンの作品をかなり見ることができます。そして本当に近くで見ることができ、感激もひとしおです。モネなどの印象派の作品は色の美しさに感動、でも一番じっくり見たのはキュビズムの部屋かも。本当に何がどうなってそのモチーフがこうなるの、とついつい考えてしまいました。私のような凡人にはうかがい知れない世界です。

GWということで上野は本当に人がたくさんいました。中でも一番人気は上野動物園でした。もう動物園に行くような年ではない上に1時間待ちではとても入る気にはならなかったけど、売店のグッズを見ているだけで楽しかったです。あと、国立科学博物館がなぜかすごい混み具合でした。企画展でナスカ地上絵をやってるけど、そのせいでしょうか。
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by chirimendonnya | 2006-05-07 20:38 | 日記

せっかくのGWなので

こんなにまとめて休める機会もそうそうないので東京と横浜に遊びに行ってきました。東京で江戸東京博物館と東京都美術館、国立西洋美術館に行って、その後横浜中華街で夕食というコースでした。

ぐるっとパス
東京都歴史文化財団が発行しているお得なチケット。都内の49施設で入場料が割引になったり無料になったりします。どういうセレクトをするかにも寄りますが、結構簡単に元が取れるように思います。(初めて使う日から2ヶ月間有効、1施設1回しか使えないなど制限はあり)買う前は普通の紙チケットが1枚来るだけかと思ったら全部のチケットをつづった分厚い冊子が来てびっくりしました。確かにこうでもしないと有効期間や行った施設の確認が難しいかもしれませんね。でも、利用のたびに半券を切ってさらにスタンプを押すのは窓口の人が面倒では?混んでいるときだと後ろに並んでいる人にも迷惑だし、要検討です。

江戸東京博物館
企画展の「ナポレオンとベルサイユ展」を見て常設展へ。ぐるっとパスを使ったので常設展は無料、企画展は団体料金になりました。
「ナポレオンとベルサイユ展」はナポレオンの生涯を軸にベルサイユの変遷、その時代の美術を紹介しています。各種肖像画はもちろん、ベルサイユ宮殿内の一室を復元してあったりしてなかなか面白かったです。ベルサイユの主となってすぐに改装命令を出したという大トリアノン宮、小トリアノン宮。その中から書斎などが展示されています。軍人だけ会って机など本当にシンプルでした。
常設展は色々模型があったりして場所によっては実際に体験することもできます。混んでてなかなかそれも難しかったけど。面白かったのは江戸時代の本。コマ割りこそないものの漫画の原型みたいな感じで、絵の周りは字がぎっしり。ちょっと読みづらそうだけど面白そう。かなりの人がこれを読めたとすると江戸時代の教育レベルは結構高かったんだと思いました。
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by chirimendonnya | 2006-05-06 20:56 | 日記
かなり前にDVDを買ってはあったのですが、全部で約3時間とあってなかなか見る機会がなく、やっと見ました。修道女のマリアが7人の子供達がいるトラップ家の家庭教師になり、やがては彼らの母親になるストーリー、そして劇中で歌われる「ドレミの歌」「エーデルワイス」はあまりに有名です。

見ている間「長いな」とか「早送りしたい」と思うことが全然ありませんでした。素敵な歌とテンポのいい進行であっという間に終わってしまいました。強いていうと最後が少しあっけなかったような。でも、人の心って悲しいなと見ていて思いました。戦時中で「ノー」と言うのが許されない社会とはいえ、親しかった人と意見や立場が段々異なっていき、結果的に寂しい思いをするのは何ともいえない複雑なものを感じました。もちろん、それ以上に人の心の温かさ、そして音楽のすばらしさを実感し、元気になれるのがこの映画のいいところです。

とにかく出てくる曲すべてが名曲で、しかも知っている曲が多いのにびっくりしました。教科書にも載っていた「ドレミの歌」「エーデルワイス」はもちろん「Sixteen Going on Seventeen」「My Favorite Things」はCMで聞いたことがあり、あー、この曲もそうだったのね、と感心しました。歌手も申し分ありません。特にジュリー・アンドリュースは素晴らしいです。歌声にオーラを感じます。歌だけではなく、明るく親しみやすい雰囲気が役にとてもマッチしていてマリア役は他に考えられないくらいです。
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by chirimendonnya | 2006-05-03 21:17 | 映画