『アーモンド入りチョコレートのワルツ』森 絵都 角川文庫
2005年 08月 20日
3編収録の短編集。収録作品の題名は全てクラシック曲の題名になっていて作中で巧みに小道具として使われており、読み終わると聞きたくなります。どれもそんなに有名な曲ではないので、私は一曲も聴いたことはありませんでした。それでも面白かったので、知らなくても問題なし。
『子供は眠る』
いとこ同士小学校中学年から中3までの4人の少年達は、夏休みになると親戚の別荘で数日間を過ごしている。楽しいは楽しいけど、暗黙の内に決められているルールに中間の年齢の二人は、そろそろ飽き飽きし始めていて・・・。
『子供は眠る』はシューマンの『子供の情景』の中の一曲だそうです。読み終わったときに曲が一番聴きたくなるのはこの作品でした。少年達の心の動きに共感できるのはもちろん、最後すがすがしさと余韻が残る終わり方で良かったです。
『ゴッドベルク協奏曲』
不眠で悩む中学生男子。もう誰も使っていない古い音楽室でピアノを弾く同級生の少女に出会う。かたや不眠の悩みをかたや家庭の悩みを打ち明けあい、心を通わせていく二人。しかし、中学校生活も残りわずかというところで思わぬことが起き・・・。
不眠の悩みはともかく、家庭の悩みの方はぶっ飛びすぎていておかしいぞ?でも、ある意味彼女は才能あるかも。最後はちょっとじーんとしました。
『アーモンド入りチョコレートのワルツ』
ちょっと浮世離れした先生が教えるピアノ教室に通う少女。先生、そして変わり者の親友と楽しい時間を過ごしていたが、ある日先生の友人である”サティのおじさん”がやってきたことで微妙な変化が起きた。
”サティのおじさん”て、『のだめカンタービレ』という漫画に出てくる指揮者のおじさんに何となく似ていると思いました。サティはすごく変な人だと思っていたけど、子供向けのかわいい曲も色々作っていたんですね。
どの作品も登場人物が繊細すぎず、突っ走りすぎず、そこがまず良かったです。結構この年代の子供が主人公だとそのどちらかが主役であることが多く、どっちもちょっといやなので。また、そうしないことで話が限定されていないことと、どれも暖かい終わり方だったので気分良く読むことができました。
『子供は眠る』
いとこ同士小学校中学年から中3までの4人の少年達は、夏休みになると親戚の別荘で数日間を過ごしている。楽しいは楽しいけど、暗黙の内に決められているルールに中間の年齢の二人は、そろそろ飽き飽きし始めていて・・・。
『子供は眠る』はシューマンの『子供の情景』の中の一曲だそうです。読み終わったときに曲が一番聴きたくなるのはこの作品でした。少年達の心の動きに共感できるのはもちろん、最後すがすがしさと余韻が残る終わり方で良かったです。
『ゴッドベルク協奏曲』
不眠で悩む中学生男子。もう誰も使っていない古い音楽室でピアノを弾く同級生の少女に出会う。かたや不眠の悩みをかたや家庭の悩みを打ち明けあい、心を通わせていく二人。しかし、中学校生活も残りわずかというところで思わぬことが起き・・・。
不眠の悩みはともかく、家庭の悩みの方はぶっ飛びすぎていておかしいぞ?でも、ある意味彼女は才能あるかも。最後はちょっとじーんとしました。
『アーモンド入りチョコレートのワルツ』
ちょっと浮世離れした先生が教えるピアノ教室に通う少女。先生、そして変わり者の親友と楽しい時間を過ごしていたが、ある日先生の友人である”サティのおじさん”がやってきたことで微妙な変化が起きた。
”サティのおじさん”て、『のだめカンタービレ』という漫画に出てくる指揮者のおじさんに何となく似ていると思いました。サティはすごく変な人だと思っていたけど、子供向けのかわいい曲も色々作っていたんですね。
どの作品も登場人物が繊細すぎず、突っ走りすぎず、そこがまず良かったです。結構この年代の子供が主人公だとそのどちらかが主役であることが多く、どっちもちょっといやなので。また、そうしないことで話が限定されていないことと、どれも暖かい終わり方だったので気分良く読むことができました。
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by chirimendonnya
| 2005-08-20 12:18
| ヤングアダルト