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by chirimendonnya
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『マダム・タッソーがお待ちかね』ピーター・ラヴゼイ  ハヤカワ・ミステリ文庫 

あらすじ:
ヴィクトリア朝時代のイギリスが舞台。高級写真館の助手が殺され、女主人が逮捕された。彼女が若く美しいこともあって、事件は世の注目を集める。自白が得られた後、直ちに死刑判決が出る。証拠は挙がっており容疑に間違いはないはずだが、刑事のクリッブは事件の経過に疑いを持つ。

いやー、すっかりだまされてしまいました。結末が予想と全く逆だったので、「え、そうなるの?」という感じ。犯人のあの堂々とした態度は自分は絶対やってないという自信の表れとばかり思っていたのに、単に図々しいだけだったとは・・・。読みがちょっと足りなかったのかも。それにしても面白い作品でした。ページをめくる手を止めることができませんでした。

主役のクリッブはとにかく徹底的に足で証拠を固めていくタイプで派手さはないものの、その仕事姿勢は尊敬できます。もっとも、組織の中での立ち回りは不器用でそのあたりが出世が遅れている理由かもしれません。彼の活躍する作品は他にもたくさんあるようで、色々読んでみたいです。
by chirimendonnya | 2005-10-02 19:57 | 小説