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by chirimendonnya
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スポーツ中継の夜

今夜は日本シリーズ、Jリーグ中継とスポーツ中継が二つもあります。

サッカーの方が好きなのと静岡ダービーなのとでBSでジュビロ磐田×清水エスパルスを観戦中です。今期も上位で戦うジュビロに対し、今後の成績次第では降格もありのエスパルス。なんとか残留して欲しいので、今夜はエスパルスを応援。先制されたときには心配しましたが、何とか追いついてほっとしました。試合内容も良く、何とか今後踏みとどまって欲しいものです。それにしても、勝てないなあ・・・。ここ数年悪い流れが続いています。「資金力がない」で片づけるのは簡単だけど、もう一度上位を目指して欲しいものです。

終了後は注目の日本シリーズにチェンジ。7時頃にはロッテ1対0阪神だったのに、気がついていたらロッテが10点も取っていたのですね・・・。どっちを応援しているわけでもないけど、あんまり大差がつくと複雑な気分。今は濃霧で試合は中断中です。本当にすごい霧でびっくりしました。あれじゃ、ボールが見えないですねー。
# by chirimendonnya | 2005-10-22 21:03 | 日記
旧ソ連のラトビアからカナダに移民してきたユダヤ人一家と周りの人々(主に同じ移民ユダヤ人)をめぐる物語。七つの短編からなり、第1話から最終話までが時系列順に並んでいて、読者側も生活を共にしているような感覚になります。


主人公(第1話ではほんの子供)の男性の父は、若い頃は相当強いレスリング選手で、その昔は故郷ラトビアでよい暮らしをしていたときもあったようです。それだけに、カナダでの困窮生活を見ていると、本当に移民してきたことって幸せだったんだろうかと思うことが時々ありました。その一方でユダヤ人であることは日本人の私が思う以上に大変なことだということを何度となく感じました。悲しいことですが、このようなデリケートな問題はなかなか簡単には決着がつかず、当事者にはやりきれないことも多いと思います。

戸惑うこともある大人達に対して幼くしてやってきた主人公はスムーズに現地になじんでいきます。成長するにつれ、クスリに手を出したりする怠惰な生活を送るようになったのは何とも複雑な気分です。ただ、こういう風になると親より恋人だったり都会へ出てもっと自由な暮らしを送ったりしそうなところが、そうでないところにかえって新鮮さを感じました。つれて逃げてと願うような恋人には腰抜け男に映るかもしれないけど、一貫して家族を思い信仰を大事にする彼は好感が持てます。迷った末にそうすった決断をする経過の描写がうまいせいか、いつの間にか応援しながら読んでいました。

人種的なことだけではなく、移民の悲しさ、人間関係の難しさなど暗い部分も丹念に描写され、非常にリアルに感じました。特に最終話の安く入居できる共同住宅に住む権利を人々が争う話は、とても世知辛く感じました。みんな大変なのは一緒でもそこに住んでいた年寄りを強引に追い出そうという展開に何とも暗い気持ちを覚えます。最終話なのに・・・と寂しく思っていたら、はっきりとした決着はつけないまでも希望を感じさせる終わり方で安心しました。
# by chirimendonnya | 2005-10-16 19:56 | 小説
9編の短編からなる作品集。その内1編は『永遠の森』の番外編です。いくつか実際の掲示板を思わせるようなやりとりのある作品が収録されているけど、なんか空気がリアルすぎてちょっと苦手です。個人的には題名にもなっている『五人姉妹』が一番好きだし、最初に収録されていることもあってインパクト大でした。

”某製薬会社の社長令嬢の女性。体の弱かった彼女には「いざ」というときのために4人のクローンがいる。父の死去がきっかけで彼女は自らのクローン全員と対面することに。それぞれ別の母親の元で育ち、人格も育ちも全く違う。素晴らしい人生を歩んだ者、そうでない者。献身的な者、利己的な者。彼女は4人に対し、様々な印象を受ける。”

この主人公も合わせた5人姉妹のかき分けが絶妙。元は同じはずなのに、環境によってこうまでも違うのか、というくらい違った人たちで、やっぱり人というのは遺伝子だけでは決まらない部分が興味深いです。中には悲劇のヒロインぶりがすさまじい人もいたりして、それよりは日々色々なことに感謝する人でありたい、と、私は思いました。

主人公は体が弱かったことになってはいますが、実際はそうではないかもしれないと臭わせる部分があります。はっきり書かれていないところがかえって想像をかき立てます。技術には犠牲はつきものかもしれない。でも、実は会社の宣伝のために嘘で塗り固めたストーリーが作られたとしたら、成功にしても失敗にしても恐ろしいことです。それに主人公は色々な面で恵まれてはいるけど、籠の中の鳥。幸せって何だろうなあと考えました。
# by chirimendonnya | 2005-10-15 23:02 | 小説
というか、東京行くの自体がすごく久しぶり。スイカとやらが、とても普及しているらしいのに驚きました。とても便利なものなんでしょうね。JR東海ではこのようなものはないのでちょっとうらやましい。しかも、競争が激しいせいかJR東日本はサービスがとても良いように感じるのですが、気のせいでしょうか。ドル箱の新幹線があるんだからもっと頑張ろうよ、東海。

まあ、電車のことはこれくらいにしといて本題を。

映画公開当時には多少議論を読んだストーリーではありますが、私はそれよりも「王になるべきもの=正当な血筋の者」というところがちょっといやらしく感じました。この作品はお話だからその通りになっているからいいけど現実にはそううまくいかず、ちょっと抵抗を感じます。ひねくれ者だからかな。

夕方の5時半からのかいでみたので、当然観客はほとんど大人。第1部で主人公シンバを演じる子供がとても可愛い上に上手なので、あえて子供が多い回でみてみたかったな、と思いました。自分とそんなに変わらない子供があんなに活躍してるのを見ると、すごく良い反応をするのではないかと感じたもので。席が1階席の後ろだったのでほとんど最後列だったにも関わらず、よく見えて良かったです。

劇中の曲がいい曲ばかりでCDが欲しくなりました。ミュージカルらしい曲ばかりで四季の歌い方にもあっているように思います。歌詞もそんなに無理を感じませんでした。特に第2部に出てくる『愛を感じて』は曲はもちろんダンスや演出も良く、とても気に入りました。ポップでなおかつアフリカンテイストを感じる作品が多いです。

この作品のように登場人物(といっていいものか)が全て動物、というと誰でも安易に思いつくのが(1)俳優がお面をつけて演じる(2)着ぐるみ。ところが、ぬいぐるみを俳優さんが操っていたり、かぶり物(とても凝っている)をつけていたり、いろんなバリエーションがありました。これもアフリカンテイストを巧みに取り入れたデザインは大人が見てもとても素敵だと思います。

躍動感あふれるダンス、素敵な曲、そして魅力的なキャラクターのおかげで、とても楽しく満足度の高い舞台でした。キャラクターは、悪役のスカー以外はやたらかっこいいライオンたちより、脇役の動物たちの方がチャーミング。特にぶつくさ言いつついろんな人に尽くすペリカン(と思います)のザズーとのんきなイノシシ・ブンバァが好きです。お話は本当に単純だけど、動物の本性やいるべき所の描き方は良かったです。やっぱり、ライオンにジャングルや草食は似合いませんよね。

あえて難をいえば、人によってせりふ回しがやや堅いこと。役柄によってはかわいげが全くないようにも見え、少し残念に感じました。あと、カーテンコールが5回くらいありましたが、2~3回で十分。観客には十分伝わりますよ。キャストの皆様の熱演に改めて感謝します。
# by chirimendonnya | 2005-10-09 17:53 | 日記
あらすじ:
ヴィクトリア朝時代のイギリスが舞台。高級写真館の助手が殺され、女主人が逮捕された。彼女が若く美しいこともあって、事件は世の注目を集める。自白が得られた後、直ちに死刑判決が出る。証拠は挙がっており容疑に間違いはないはずだが、刑事のクリッブは事件の経過に疑いを持つ。

いやー、すっかりだまされてしまいました。結末が予想と全く逆だったので、「え、そうなるの?」という感じ。犯人のあの堂々とした態度は自分は絶対やってないという自信の表れとばかり思っていたのに、単に図々しいだけだったとは・・・。読みがちょっと足りなかったのかも。それにしても面白い作品でした。ページをめくる手を止めることができませんでした。

主役のクリッブはとにかく徹底的に足で証拠を固めていくタイプで派手さはないものの、その仕事姿勢は尊敬できます。もっとも、組織の中での立ち回りは不器用でそのあたりが出世が遅れている理由かもしれません。彼の活躍する作品は他にもたくさんあるようで、色々読んでみたいです。
# by chirimendonnya | 2005-10-02 19:57 | 小説